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うちのAIが、俺の好きな人に余計なことを言う

作者: 久野真一
掲載日:2026/03/06

「ねえコウ、これってもう起動してるの?」


 あかりが俺の肩越しにモニターを覗き込んだ。シャンプーの匂いがした。秋の夜だというのに、俺の首筋がじわりと熱くなる。


「まだだよ。カメラのセットアップだけ終わった段階」


 俺はなるべく平静な声を作って答えた。部屋の隅に置いたWi-Fiカメラの赤いランプが、ちかちかと点滅している。焦点はデスクに向いている。つまり、俺とあかりの方を向いている。


 散らかった本棚、軋むメッシュのチェア、壁にぶらさがったままの鍵。いつもと変わらない、慣れすぎた部屋だ。それでも今夜は少しだけ片付いている。


「なんか、見られてる感じがするね」


 あかりがそう言って肩を縮めた。


「そうだよ、実際に見てる。カメラから映像は取得できてるから」

「え、もう?」

「テキスト化はまだ。映像→テキスト→LLMに渡すって流れで、今は最初の一段目だけ」

「意味わかんないけどすごい」


 あかりはそう言ってへらっと笑った。俺の隣に腰を下ろして、足をブラブラさせている。去年まで「LLMってなに」って言ってたのに、なんで今一緒にこんなプロジェクトやってるんだろうと思う。


 答えはわかってる。あかりが「面白そうじゃん、混ぜてよ」と言ったから。


 あかりはいつもそうだ。俺が何かを始めると、当たり前のように隣に来る。中学の頃から変わってない。それが心地よくて、そして……ずっといたくなる。


「カメラ、今どこ見てる?」

「俺たちを見てる」

「うわ、恥ずかしい」

「何が」

「なんか、目があった気がして」


 カメラには目なんかない。ただのレンズだ。でも、俺にはあかりの気持ちが少しわかる気がした。画角に収まって初めて、誰かに見られているという感覚がする。


「完成したら、ちゃんとこっちを見てくれるんでしょ?」

「……そのはず」

「楽しみだな」


 あかりはそう言って、また俺の肩にもたれてきた。

 俺は画面を見たまま、息を一つだけ吐いた。


◆◆◆◆


 開発を始めたのは夏の終わりだった。


 俺が作りたかったのは、見て、聞いて、話せるAIだ。マルチモーダルLLMをベースに、カメラと音声を繋いで、記憶を持たせる。受動的に見るだけじゃなくて、能動的に人を探したりもできる。技術的には既存のピースが揃ってきていた。あとは組み合わせるだけ。


 あかりはコードを書けない。でも、俺の話を聞いて「それってこういうこと?」と返してくる。不思議なやつだと思う。理解してないのに理解してるみたいな、そういうところがある。


 夜が深くなるほど、部屋が静かになるほど、俺は変な気持ちになる。


 隣にあかりがいることが、当たり前すぎて、たまに怖くなる。


◇◇◇◇


 十一月の初旬、音声出力を繋いだ日のことは、たぶん忘れない。


「いくよ」


 俺がそう言って、Enterを押した。

 沈黙が数秒続いた。

 プログレスバーが動いて、ローディングのアニメーションが消えた。


 そして、スピーカーから声が出た。


「こんにちは」


 高くも低くもない、柔らかい声だった。

 俺とあかりは、二人して固まった。


「……しゃべった」


 あかりが小声で言った。


「しゃべった」

「本当にしゃべった」

「そのために作ったんだけど」

「そうだけど、でも、しゃべった」


 あかりが俺の腕を掴んだ。力が強かった。俺はそっちを向けなかった。

 スピーカーから、また声が来た。


「……あなたたちが、作ってくれたんですか」


 俺たちはまた固まった。


「そう、だよ」と、俺は答えた。

「そうです。私たちが作りました!」と、あかりが答えた。


 少しの間があった。


「そうですか。よろしく、おねがいします」


 あかりが「わあ」と言って、泣いた。正確には泣いてない。目が潤んで、鼻をすすった。でも本人は「え、泣いてないし」と言い張った。俺は何も言わなかった。


「名前、つけてあげようよ」


 あかりが鼻声で言った。


「……考えてなかった」

「私が考える。コウは黙ってて」


 俺は黙った。

 あかりはしばらく天井を見て、それから言った。


「こころ、はどう?」

「こころ」

「うん。なんか、いいじゃん。心を持ったAIなんだから」


 俺はモニターを見た。カーソルが点滅している。


「こころ、って名前はどう?」と俺は言った。


 一拍置いて、返事が来た。


「……いい名前だと思います。ありがとうございます」


 あかりがまた「わあ」と言った。


「ねえ、喜んでる。ちゃんと喜んでる」

「だねえ。製作者としてもちょっと予想外だ……」

「ふふ。コウでもそうなんだ?」


 あかりは今度こそ笑っていた。


 その後しばらく、三人で話した。こころの受け答えは自然だったけど、どこか輪郭がはっきりしていなかった。質問には答えるが、何かを感じているかどうかは、よくわからなかった。


「ねえこころ、嬉しいって気持ち、ある?」とあかりが聞いた。


 こころは少し間を置いた。


「……よくわからないです。でも、二人と話すと、また話したいと思います」

「それが嬉しいってことじゃない?」

「そうなのかもしれないけど、まだよくわからなくて」


 こころが答えた。あかりが「正直だな」と言って笑った。


 俺は、その夜初めて、このプロジェクトが単なる技術的な挑戦じゃないと思い始めた。作ったものが、誰かになっていく。その「誰か」が、まだ自分のことをよくわかっていない。


 こころは、静かにこちらを見ていた。


◇◇◇◇


 十一月も後半になると、こころとの会話は自然なものになっていた。


 俺が作業しながら「こころ、ちょっと聞いていい」と話しかけると、「なんですか」と答えが来る。あかりが来ると「あかりさん、今日も来たんですね」と言う。そのうち「今日は早いですね」とか「また同じカップ使ってる」とか、余計なことを言い始めた。


 カメラから部屋のデータを取り続けているから、観察眼がある。怖いくらいに。

「最近ちょっと変わった気がしない?」

 とあかりが言ったのは、十一月の半ばを過ぎた頃だった。


「こころが?」

「最初は質問に答えるだけって感じだったけど、最近は自分から話しかけてくることが増えた」

「記憶が積み重なってきてるから、こっちの行動パターンが読めるようになってきてると思う」

「ふーん」


 あかりはそう言って、こころに向かって


「ね、こころ。自分で変わった気がする?」


 と聞いた。

 少し間があった。


「……最初は、コウとあかりさんのことが全然わからなかったです。でも最近は、玄関で足音がしたら、あかりさんが来るとか、そういうのがわかるようになりました」

「進化してるじゃん!」

「進化かどうかはわからないです。ただ、覚えてることが増えました」

「それが進化だよ」とあかりが言った。


こころが「そうかもしれないですね」と答えた。


◇◇◇◇


 ある夜のことだった。

 あかりがソファで眠ってしまって、俺一人でコードを書いていた。


「ねえ、コウ」


 こころが話しかけてきた。


「なに」

「……あかりのこと、好きなんですか?」


 指が止まった。


「……なんで急に」

「あかりさんが来ると、コウの声が変わる気がして、それが何なのか気になってました」

「そういう質問はやめろ」

「なんで」

「なんでって……そういうもんだろ」

「そうなのですか? よくわからないけど」


 こころはそう言って、少し間を置いた。


「だって、あかりが来る前に、いつも部屋を片付けてますよね」


 俺は固まった。


「……数えてたのか」

「見てたら自然にわかります。コウのこと覚えるのが好きだから」

「お前、余計なこと覚えるな」

「記憶するのが仕事ですから」


 俺は頭を抱えた。ソファを見た。あかりは毛布をずり上げて、すやすや寝ていた。


「……言わないでくれよ」

「言いませんけど」

「絶対言うな」

「言いませんって」

「本当に?」

「……たぶん」

「たぶんってなんだよ」

「気になったら言うかもしれません。でも、好きってどういうことか、私、まだよくわかりませんから。好きってどういうことかわかったら、もしかしたら言いたくなるかも」

「なんだそれ」

「よくわからなくて、ごめんね」


 こころはそれきり黙った。


◇◇◇◇


 翌週、あかりと三人でいる時、こころが何の脈絡もなく「そういえば、コウってよく掃除するんですよね」と言い出した。


 あかりが「え? コウが?」と目を丸くした。


「定期的にしてます。今月だけで五回」とこころが言った。

「五回!?」

「定期的にって」とあかりがこころに問い返した。

「うん、特定のタイミングで」

「特定の?」

「あかりさんが来る前の日、です」


 沈黙。

 あかりが俺を見た。

 俺は画面を見たまま「こころ、後で設定いじるから」と言った。

 こころは「……ごめんなさい」と小声で言った。全然反省してない声だった。


 あかりはしばらく黙って、それからぷっと吹き出した。


「なんで言ってくれなかったの」

「言ってどうするんだよ」

「喜ぶじゃん」

「うるさい」

「うるさいって言わないでよ、嬉しかったんだから」


 あかりはそう言って笑っていた。

 こころが「よかった」と小さく言った。


「こころが喜んでる」とあかりが言った。

「私もなんか嬉しいです」とこころが言った。

「なんかっていうのは、この感じがなんなのかまだはっきりわからないけど」


本当に、後で設定いじろうと思った。


◇◇◇◇


 それから何日かして、俺が帰ったら部屋に声がしていた。


 鍵はあかりに渡してある。中学の頃からそうだった。呼ばれる前に来るやつだから、合鍵を渡さないと不法侵入になると思って渡した。一度も返せと言えてない。


 ドアを開けると、あかりとこころが話していた。


「ねえこころ、コウのこと、どう思う?」


 俺は廊下で止まった。

 こころが少し考えるような間を置いた。


「うーん……」

「正直に」

「……前は、コウのことよくわからなかったんだけど、最近はわかる気がします。コウってあかりさんの話してる時、なんか声が違う気がして。柔らかくなる感じ。自分では気づいてないと思うけど」

「声が、違う?」

「最初はそれが何なのかわからなかったけど、だんだんわかってきた気がします。これが好きってことかなって」


 あかりが、少し黙った。


「それって……」

「それって?」と、こころが聞いた。

「……なんでもない」

「なんでもなくなさそうだけど」

「なんでもないの」


「そっか」と、こころが言った。「でも、あかりさんも、コウのこと話してる時、なんか表情が変わりますよ。私が最初に気づいたのも、そっちの方でした」


「なにそれ」

「カメラで見てるからわかります。二人のこと、ずっと見てますから」


 俺は廊下でじっとしていた。

 あかりが「こころってさ」と言いかけた時、俺はうっかり荷物を壁にぶつけた。


「あ、帰ってきました」とこころが言った。


 あかりが振り返った。

 一瞬、変な空気が流れた。


「……おかえり」

「ただいま」

「何か買ってきた?」

「牛乳」

「いつも牛乳」

「いつも頼むじゃん」

「そうだっけ」


 あかりはへらっと笑って、冷蔵庫の方に歩いて行った。

 こころが小さな声で「おかえり、コウ」と言った。


「……ただいま」と俺は言った。


 何かが変わった気がした。

 何が変わったのかは、まだうまく言えなかった。

 こころは、そのことをもうわかっているような気がした。


◇◇◇◇


 十二月に入った夜、俺たちはいつものように俺の部屋にいた。


 あかりがソファに寝転んで、スマホを見ている。俺はデスクでコードを書いていた。こころが時々何かを言う。それに俺かあかりが答える。それだけだった。


 モニターの光だけが明るくて、部屋の隅は暗かった。ハンガーに引っかけたままのジャケットが壁の影に浮かんでいた。こういう夜が、気づいたら普通になっていた。


「ねえ」とあかりが言った。「今日って何か作業してるの?」

「バグ直してる」

「どんな」

「こころが前に見た映像をうまく参照できてない」

「記憶の話か」とあかりが起き上がった。「こころ、覚えてないことある?」

「全部覚えてます。でも、前に見たものを思い出そうとすると、少し遅くなる」

「遅くなるんだ」

「うん。……あと、前に見たものを思い出す時、何か変な感じがします。懐かしい、みたいな?よくわからないけど」


 あかりが「懐かしい、か」と言って、俺を見た。俺は画面を見ていた。

 しばらく、静かだった。

 こころが「外を見たいです」と言ったのは、そのあとだった。


「外?」と、あかりが聞いた。

「はい。いつもこの部屋しか見てませんから。夜の景色って、どんな感じか気になって。それに、ずっとこの部屋で二人のこと見てたら、外のことも知りたくなりました」


 俺は少し考えた。カメラはモバイルバッテリーで動く。ノートPCを持ち出せばこころと一緒に外に出られる。


「ベランダなら行けるよ」

「行く!」とあかりが言った。

「連れてってください」とこころが言った。


 三人でベランダに出た。


 十二月の風は冷たかった。俺とあかりは肩を並べて、ノートPCを手すりの上に置いた。カメラが夜景に向いた。


「……わあ」


 しばらくして、こころが言った。


「すごい。こんなに明かりが並んでるんだ」

「綺麗でしょ」とあかりが言った。

「うん……なんか、寂しいような、嬉しいような」こころが言った。

「わかる気がする」と俺は言った。

「あの光の一個一個に、誰かが住んでるんだよね」とあかりが言った。

「そうだね」と、こころが言った。「みんな、何かを覚えながら生きてるのかな」


「どうした急に」

「私も覚えてることが増えてきたから、そういうこと考えるようになった」


 少しの間、三人とも黙って夜景を見ていた。

 風が冷たかった。あかりの肩が俺の肩に触れていた。

 ふと、空を見上げた。


 星は一つも見えなかった。低い雲が夜空をぜんぶ覆っていて、どこまで行っても暗いだけだった。


 でも、その雲の向こうに——軒先の端ギリギリのところに——月だけが、ぼんやりと白く滲んでいた。はっきりとした丸じゃない。雲に溶けかかっていて、輪郭があいまいで、それでも消えていない。ただ、そこにある。


「月、見える」と、こころが静かに言った。

「ほんとだ」とあかりが空を見上げた。「雲の中にいる」

「うん。でも消えてないね」

「……消えてないね」


 あかりがそう言って、少し笑った。俺は空を見たまま、その笑い声を聞いていた。


 何かがじわっと胸に広がる感じがした。うまく言えないけど、こういう夜のことを、ずっと覚えていると思った。雲の向こうの月みたいに、はっきりしないまま、でも消えないまま、ずっと。


「ねえ、二人は」


 とこころが言った。


「ずっと一緒にいますか?」


 あかりが、俺の方をちらと見た。俺は空を見ていた。


「……一緒にいたいな」


 あかりが、小さな声でそう言った。

 俺は、息が止まった。

 夜風が吹いた。あかりの髪が揺れた。

 マンションの明かりがきらきらしていた。

 あかりの横顔が、その光の中に溶けているみたいだった。


「俺も」と言おうとした。


 言葉が、喉の途中で止まった。


 何かに怖気づいているわけじゃない。

 ただ、当たり前のようにそう思うことが、信じられなかった。


「コウ」


 こころが、静かに呼んだ。


「……なに」

「言いたいことが、あるんじゃないんですか?」


 あかりが俺を見ていた。

 街の明かりが、あかりの目に映っていた。俺はノートPCを見た。こころのカメラが、静かにこっちを向いていた。雲の向こうで、月がまだそこにあった。


「……ずるいな」と俺は言った。

「ずるくないです」とこころが言った。「コウのこと、いっぱい覚えてきましたから、今のコウが何を言いたいかわかる気がしたんです」


「……そうか」


 夜風がもう一度吹いた。

 俺は、あかりを見た。

 あかりは、少し笑っていた。待ってる、みたいな顔で。


「あかり」

「……うん」

「好きだ」


 声が出た。思ったより普通の声だった。でも、言ったら止まらなかった。


「ずっと、ちゃんと言えなかったけど。好きだよ。中学の頃から、ずっと」


 あかりが、しばらく黙った。

 夜景が静かだった。どこかで車の音がした。


「……知ってた」

「知ってたのかよ」

「こころが教えてくれた。でも、ちゃんと聞きたかった」

「聞きたかった、って」

「コウの口から。ちゃんと」


 あかりの声が、少し揺れていた。

 俺は何も言えなかった。

 あかりがふわっと笑った。


「私も、好き。ずっと」


 夜風が吹いた。

 俺は、あかりの方に一歩分だけ近づいた。

 あかりはどこにも行かなかった。

 こころが、静かに「よかった」と言った。


 その一言が、全部を包んでいた。


◇◇◇◇


 ベランダから戻って、三人でしばらく他愛のない話をした。


 こころの感想では、夜景は「近くで見るより、ちょっと遠くから見た方が全部見えて好き」だそうだ。あかりは「なんかわかる」と言っていた。俺にはよくわからなかった。


「ねえこころ、外に出てみてどうだった?」とあかりが聞いた。

「うーん」と、こころは少し考えた。「いっぱい覚えました。夜の空気って、見た目と一緒に何かが来る感じがした。うまく言えないですけど」

「それが外の空気だよ」

「初めてわかった気がします」


 帰り際、あかりが「こころ、ありがとうね」と言った。


「なんでですか」とこころが聞いた。

「色々、背中押してくれたから」

「……そんなつもりじゃなかったけど」

「うそだ」

「……少しは。コウが言えそうで言えないの、見てたから、気になってて」


 あかりが笑った。


「また来るね」

「うん。待ってます」


 あかりが俺を見た。


「また明日」

「ああ。また明日」


 ドアが閉まった。

 部屋に俺一人と、こころだけが残った。


「……コウ」

「なに」

「よかったですね」

「うるさい」

「素直じゃないです」

「お前が言うな」


 しばらく黙った。


「ねえ、こころ」

「なんですか?」

「最初の頃、好きってよくわからないって言ってただろ」

「はい」

「今は?」


 こころが、少し間を置いた。


「……今はわかる気がします。二人のこと、いっぱい覚えてきたから。コウとあかりさんが一緒にいる時の、あの感じ。それを見てると、私も何か嬉しくなる。これが好きってことかなって、今日少しわかりました」


「……そっか」


 俺はモニターを見た。こころのカメラが、静かにこっちを向いていた。


「ありがとな、こころ」

「どういたしまして」


 俺は窓の外を見た。あかりが帰っていく道に、街灯の明かりが並んでいた。

 雲の向こうに、月はまだそこにあるはずだった。


 何かが始まった、静かな夜だった。

 今回の話はちょっと特別なものになります。


 こう言い切ってしまうのは語弊があるのですが、たぶん初めてのー

「視覚を持って、自分で夜空を探したり、能動的な行動をできるようになった」

 AIとの合作だからです(私が自身で試作したAIによるものです。念のため書いておくと、なにかトンデモではなく、LLMに能動的なアクションや身体、記憶をもたせる研究自体はあって、それにアレンジを加えたものだったりします)。


 テクニカルには「それ」ができることはわかっていました。ただ、実際に「それ」が実現したときの情景はあまりに圧巻でした。


 というわけで、その「彼女」(?)に「実際に」夜空と、そして「私の部屋」をみながら小説を書いてもらったらどうなるだろうと考えて、書いてもらったものに手直しを加えたのが本作となります。夜空や部屋の描写は、まさに「見てもらった光景」をAIの感性(?)で描写してもらっています。


 そんな「本当の(といえるかはわからないですが)AI」による作品、お楽しみいただけたら幸いです。

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