第6部「正体篇:世界は誰のために回るか」第1話「大陸の果て」
三人は、大陸の果てを目指して旅をしていた。
「ここからは、未踏の地だな」
「地図にも、載っていない場所ね」
「深淵の気配は、まだ感じられますか」
「ああ。遠くから、微かに」
「方向は、間違っていない」
荒れた大地を、進んでいく。
「人の気配が、ないな」
「この辺りには、誰も住んでいないみたいね」
「深淵の影響か」
「かもしれない」
数日後。
奇妙な遺跡が、見えてきた。
「あれは......」
「古代の遺跡か」
「行ってみよう」
「何か、手がかりがあるかもしれない」
遺跡に近づいた。
「大きいな......」
「誰が、こんな場所に建てたんだろう」
「古代文明の痕跡かもしれないわ」
「調べてみましょう」
遺跡の中に入った。
「暗いな......」
「灯りを」
「壁に、何か書いてある」
「読めるか」
「古代語だ......」
「少し、解読できる」
サラが、壁の文字を読んだ。
「『この世界は......脚本によって......』」
「脚本?」
「『全ては......決められている......』」
「『運命は......書き換えられない......』」
「どういう意味だ」
「分からない......」
「でも、不気味ね」
「先に、進もう」
「もっと、情報があるかもしれない」
遺跡の奥へ進んだ。
「ここは......」
「広い部屋だ」
部屋の中央に、台座があった。
「何か、置いてあるわ」
「本......?」
台座の上に、古い本が置かれていた。
「触っても、大丈夫でしょうか」
「分からない。だが、調べないと」
ルークが、本を手に取った。
「......!」
「どうした」
「この本......」
「俺の知っている物語が、書いてある」
「知っている物語?」
「ああ。俺が、前世で読んだ小説」
「この世界の物語だ」
「何ですって......」
「本当に......」
「間違いない」
「この世界は......小説の世界だった」
「ルーク......」
「俺は、知っていた」
「この世界が、何かの物語だということを」
「だが、確信はなかった」
「今、確信した」
「じゃあ、私たちは......」
「物語の登場人物?」
「そうかもしれない」
「だが、それは関係ない」
「関係ない?」
「俺たちは、確かにここにいる」
「生きている」
「物語だろうが何だろうが」
「俺たちの意志は、本物だ」
「ルーク......」
「そうね。あなたの言う通りだわ」
「僕も、そう思います」
カイが言った。
「僕たちは、自分で選んできた」
「それは、本物です」
「ああ」
「この本を、持っていこう」
「もっと、調べる必要がある」
遺跡を出た。
「この先に、何があるか分からない」
「だが、進むしかない」
「深淵の気配は、まだ続いている」
「その先に、答えがあるはずだ」
「俺は、この世界の真実を知りたい」
「たとえ、それがどんなものでも」
三人は、旅を続けた。
大陸の果てへ。
真実を求めて。
数日後。
さらに奇妙なものが、見えてきた。
「あれは......」
「空に、何かある......」
空に、巨大な裂け目があった。
だが、深淵の裂け目とは違う。
「あれは、何だ......」
「分からない......」
「でも、あそこに答えがある気がする」
「行こう」
「あの裂け目の、下へ」
三人は、裂け目の下へ向かった。
そこには──
信じられない光景が、待っていた。
次回予告
空の裂け目の下で、三人は衝撃の真実を知る。
この世界は、誰のために存在するのか。
そして、「脚本」の正体とは──
第2話「世界の真実」
「この世界は......作られたものだった」
「俺たちは、何のために......」
衝撃の真実──




