表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ざまぁ役は、主人公の専属コーチになりました  作者: とま


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

74/111

第14話「勝利の代償」

戦いが終わった。


深淵の裂け目は、永久に封じられた。


「勝った......」


「俺たちは、勝ったんだ......」


だが、歓喜は長くは続かなかった。


「報告......」


「被害状況です......」


「聞かせてくれ」


「連合軍の死者、約五千名」


「負傷者、一万二千名以上」


「......」


「五千人、か......」


「彼らは、英雄です」


「世界を救うために、命を捧げた」


「ああ......」


「彼らの犠牲は、無駄にしない」


ルークは、戦死者の名簿を受け取った。


「......」


一人一人の名前を、見ていく。


「この人たちには、家族がいる」


「待っている人が、いる」


「俺は、この名前を忘れない」


「絶対に」


「ルーク様......」


「リオン、お前も無事でよかった」


「俺は、大丈夫です」


「でも、仲間が......」


「分かっている」


「だから、俺たちは前に進まないと」


「彼らの分も、生きる」


「それが、俺たちの役目だ」


「はい......」


カイは、医務室で休んでいた。


「カイ、大丈夫か」


「はい......体は、回復しています」


「無理をするな」


「お前は、大きな仕事をした」


「ゆっくり休め」


「ルーク......」


「何だ」


「僕は、正しいことをしましたか」


「裂け目を封じることは、正しかったですか」


「なぜ、そう聞く」


「多くの人が、死にました」


「僕のせいで......」


「お前のせいじゃない」


「お前は、世界を救った」


「彼らは、それを守るために戦った」


「でも......」


「カイ」


「お前が、罪悪感を感じるのは分かる」


「俺も、同じだ」


「だが、お前は間違っていない」


「お前がいなければ、もっと多くの人が死んでいた」


「......」


「今は、休め」


「後のことは、俺たちに任せろ」


「はい......」


サラは、外交の調整に追われていた。


「ザルドアとの関係は、どうなりますか」


「難しいですね」


「将軍の反乱は、王の命令ではなかった」


「だが、関係悪化は避けられない」


「やれることを、やりましょう」


「まずは、状況の説明から」


「分かりました」


ヴィクトル王が、到着した。


「ギルバート、よくやった」


「ありがとうございます」


「深淵の脅威を、永久に封じた」


「これは、歴史に残る偉業だ」


「俺だけの力じゃありません」


「カイ、サラ、そして連合軍の全員が」


「力を合わせた結果です」


「その通りだ」


「だから、全員を称えたい」


「戦勝の祝賀会を、開く」


「参加してくれ」


「祝賀会......」


「戦死者の葬儀の後で、お願いできますか」


「......」


「もちろんだ」


「まずは、戦死者を弔おう」


戦死者の葬儀が、行われた。


五千人の魂を、見送った。


「......」


ルークは、墓碑の前に立っていた。


「すまない......」


「お前たちを、守れなかった......」


「だが、お前たちの死は無駄にしない」


「俺は、この平和を守る」


「必ず」


サラが、隣に立った。


「ルーク......」


「大丈夫だ」


「泣いても、いいのよ」


「......」


ルークの目から、涙がこぼれた。


「くそっ......」


「こんなはずじゃ、なかった......」


「俺は、全員を救いたかった」


「でも、できなかった......」


「あなたは、十分やった」


「世界を、救った」


「それでも......」


「失われた命は、戻らない」


「ええ」


「だから、私たちは生きなければならない」


「彼らの分も」


「......ああ」


「その通りだ」


数日後。


祝賀会が、開かれた。


「本日は、連合軍の勝利を祝う」


「そして、戦死者の魂を弔う」


「乾杯!」


「「「乾杯!」」」


「ルーク様、おめでとうございます」


「リオン......ありがとう」


「俺たちは、やりましたね」


「ああ。やった」


「でも、これからが大変ですね」


「復興、外交、やることは山積みだ」


「まあ、今夜くらいは」


「楽しんでもいいだろう」


「そうですね」


「今夜は、祝いましょう」


勝利の代償は、大きかった。


だが、彼らは──前に進むことを選んだ。


次回予告


戦いが終わり、新たな時代が始まる。

だが、まだ解決すべき問題は多い。

そして、次なる戦いの予兆が──


第15話「次なる戦い」


「平和は、まだ遠い」

「だが、俺たちは諦めない」


新たな旅立ち──


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ