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シーン97: 「終末の予兆――伝説の祠への旅路」

混乱の日本――出発前夜

東京は異能者の暴走や階級の分裂、ステータスアプリに操られた者たちの争いで日常が崩壊していた。街のあちこちで火の手が上がり、混沌とした状況が広がる。


和成(窓の外の炎を見つめながら)

「……このままじゃ、本当に日本も終わっちまうな。」


夏美(書物を調べながら答える)

「終わらせないためにも、私たちは動くしかない。伝説の祠にある“スコープ”が、鍵になるはず。」


葵(剣を手入れしながら)

「政府や軍、海外勢力も同じことを考えてるでしょうね。先を越されたら、もっと世界が壊れるわ。」


伝説の祠の手掛かり――50(ごーぜろ)の報告

AI「50(ごーぜろ)」が仮設本部の中央スクリーンに映し出される。スクリーンには、古い地図と未知のデータが浮かび上がっていた。


50(ごーぜろ)

「伝説のスコープが眠る祠の位置を割り出しました。富士山を越え、さらに西――伊吹山の地下遺跡が最有力です。」


やーちゃん

「伊吹山だと?そんな場所に遺跡があるなんて聞いたことねぇぞ。」


50(ごーぜろ)

「政府が古くから秘匿してきた場所です。異界の力と深く繋がっている可能性が高い。」


ライトマン(軽い口調で)

「おーおー、また秘宝探しの冒険ってわけか。こいつは面白くなってきたな。」


ChinaRibonn(手を挙げながら)

「じゃあ、リボンもがんばる!ルミエルと一緒に、みんなを助けるんだから!」


出発前の夜――仲間の会話と不安

アルカディアのメンバーは、出発を翌日に控え、拠点の一角で焚き火を囲んでいた。世界が崩壊に向かう中、仲間たちはそれぞれの不安と決意を口にする。


和成(焚き火を見つめながら)

「なぁ、お前ら……俺たちがこんなことして、本当に世界は変わるのか?」


やーちゃん(槍を手にしながら)

「さぁな。でも何もしねぇで見てるよりマシだろ。黙ってたら、あいつらの好き勝手にされちまう。」


夏美(落ち着いた口調で)

「私たちの力は確かに小さいわ。でも、こうして動いている限り、希望は残るはずよ。」


「少なくとも、力をどう使うかを決めるのは私たち。裁定者の試練なんかに負けるわけにはいかない。」


ChinaRibonn(笑顔で)

「みんながいるから、リボンは怖くないよ!きっと、大丈夫だよね!」


ライトマン(ふざけた口調で)

「怖いのは、俺たちが本気を出すことだな。伝説のスコープも、世界も――俺たちがひっくり返してやるさ。」


その言葉に、仲間たちが小さく笑い合う。しかし、その裏には確かな覚悟と不安が隠れていた。


各地の情勢――悪化する世界

その夜、政府のスクリーンに新たな報告が映し出される。


朝鮮半島: 異能者を中心とした軍閥が全面戦争を開始し、民間人の犠牲が拡大。

中国: クーデターが激化し、異能者部隊と政府軍の戦闘が続き、首都機能は完全に崩壊。

アメリカ・ヨーロッパ: 軍需企業と異能者の連合が各国を支配し、国家間の緊張が限界に達している。

ニュース音声

「世界各地で発生している異能者の暴走と国家崩壊は、最悪の事態を迎えています。力の乱用が、人類の自滅を加速させているようです。」


葵(静かに呟く)

「もう、止まらないのかもしれない……世界がここまで壊れてしまったら。」


夏美(強い口調で)

「それでも、止めるしかないわ。私たちがやらなきゃ、誰がやるの?」


和成(立ち上がり、拳を握って)

「そうだ。終わらせるために、俺たちが動くんだ。」


旅立ち――伝説の祠へ

翌朝、アルカディアのメンバーは装備を整え、伊吹山の遺跡を目指して出発する。政府は最後の支援として、最新型の輸送車両と物資を提供してくれた。


50(ごーぜろ)

「アルカディアの皆様、どうか気を付けてください。これが人類最後の希望となるかもしれません。」


和成(車両に乗り込みながら)

「あぁ、任せとけ。必ず持ち帰ってやる――この世界を救う鍵をな。」


ChinaRibonn(明るく手を振りながら)

「出発しんこー!みんな、がんばろうね!」


やーちゃん(隣の席でぼやきながら)

「元気すぎんだろ、リボン。だが、その方がいい……暗い顔してる暇なんてねぇからな。」



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