シーン9: 「村を覆う霧とガルゴスの陰謀」
戦場の幕開け――霧に潜む異形の群れ
カルト教団の新たな司祭、ガルゴスの姿を前に、アルカディアのメンバーは武器を構え緊張感を漂わせていた。村の周囲は黒い霧に包まれ、異形の兵士たちが歪んだ姿で次々と現れ、地を這うようにアルカディアを取り囲んでいた。
和成
「またこの手かよ……いい加減うんざりだぜ。」
剣を振り上げ、冷静に敵を見渡す。「けど、こっちも同じ手は喰わねぇ!」
夏美
「この霧……なんか息苦しい。」
冷気の矢を手に、周囲の異形たちを警戒する。「さっさと霧を晴らさないと、囲まれちゃうよ!」
葵
「敵の数が多すぎるわね。風で霧を吹き飛ばして視界を確保するわ。」
彼女は手を前に掲げ、風の魔力を集中させ始める。
ChinaRibonn
「みんな、がんばれー!ChinaRibonnが守ってあげるからね!」
彼女は杖を握りしめ、仲間たちに癒しの光を送り続ける。「いたいの、とんでけー!」
ガルゴス
「お前たちが何をしようとも、裁定者さまの計画は止まらぬ。」
低い声で呟きながら、ガルゴスは手をかざす。霧がさらに濃くなり、異形たちが咆哮を上げながらアルカディアへと襲いかかる。
アルカディアの連携――敵の包囲を突破
葵
「風よ、吹き荒れろ――!」
彼女の叫びと共に強烈な風が村を駆け抜け、霧が一瞬で吹き飛ぶ。視界が開けたその瞬間、異形の兵士たちが四方八方から襲いかかってきた。
和成
「おらァァッ!」
彼は剣を振り抜き、正面から突進してきた異形の兵士を一刀両断する。「数が多いなら一体ずつ片付けるまでだ!」
夏美
「これで少しは動きを止められるかな……!」
冷気の矢を次々と放ち、異形たちの足元を凍らせて動きを封じる。「今のうちに!」
ChinaRibonn
「みんな、きらきらーっ!」
彼女は嬉しそうに杖を振り、輝く癒しの光を仲間に放つ。「いたいの、とんでけー!もっと元気になるの!」
和成と夏美の攻撃で一部の異形は倒れたが、ガルゴスは動じることなく、さらに霧を操りながら新たな異形を生み出し続ける。
ガルゴス
「無駄だ。お前たちはここで終わる。異界の門は我らの手によって開かれるのだ。」
ガルゴスが地面に手をかざすと、黒い紋様が広がり、村の中心に小さな「異界の裂け目」が現れ始めた。
葵
「待って!あれは……異界と現実を繋ぐ裂け目?」
和成
「やっぱり、こいつが扉を開こうとしてやがる!」
7(なな)の行動――異界の裂け目を封じる力
その時、7(なな)がゆっくりと裂け目に向かって歩き出した。彼女の青白い瞳が強く輝き、周囲の空気が静まるのを感じる。
夏美
「7ちゃん、何をするの……?」
7(なな)は裂け目の前に立ち止まり、地面に円を描くように爪で紋様を刻み始めた。その紋様は青白く光り、異界の裂け目から漏れ出していた黒い霧を徐々に吸い込んでいく。
ガルゴス
「何だ……貴様、何をしている!」
ガルゴスは動揺し、7(なな)に向かって異形の兵士をけしかける。
和成
「7に触れさせるかよッ!」
異形たちを斬り倒しながら7(なな)を守り続ける。「お前ら、7が何かやろうとしてる!その間、俺が守る!」
葵
「任せて!風の壁を張るわ!」
彼女の風が7(なな)の周囲を守るように旋風を巻き起こし、敵を寄せつけない。
ChinaRibonn
「7ちゃん、がんばってね!みんな、もっと元気にーっ!」
ChinaRibonnの光が再び仲間たちを包み、傷を癒やし、力を与える。
ガルゴスの最期――裂け目の封印
7(なな)の紋様が完成すると、地面に描かれた模様が一瞬で光に変わり、異界の裂け目がゆっくりと閉じ始めた。
ガルゴス
「馬鹿な!この裂け目が……!」
彼は手を伸ばして裂け目を抑え込もうとするが、7(なな)の力に抗うことはできない。
和成
「お前の負けだ、ガルゴス!」
彼はガルゴスに向かって全力で剣を振り下ろす。
ガルゴス
「ぐっ……裁定者さま……!我が忠誠に光を……!!」
ガルゴスの体は光に飲まれ、黒い霧と共に消滅した。裂け目も完全に閉じ、村は再び静寂に包まれた。
戦いの余韻――次なる脅威の気配
夏美
「やった……これで村は助かったのかな。」
息を整えながら呟く。
葵
「一時的にはね。でも、これで終わりではないわ。」
彼女は静かに地面に残る封印の模様を見つめる。「扉が開く兆しは、他の場所にも広がっているはず。」
7(なな)はその場に座り込み、疲れたように目を閉じるが、再び遠くを見つめて小さく鳴いた。
和成
「……次があるって顔だな。」
彼は7(なな)の頭を軽く撫で、仲間たちを見渡す。「いいか、これから先も同じだ。異界の扉を開かせねぇ。それが俺たちの役目だ。」
ChinaRibonn
「みんな、かっくいぃー!また勝ったね!」
彼女は嬉しそうに手を叩きながら笑顔を見せる。「でも、次もChinaRibonnが守ってあげるんだから!」