シーン79: 「灼熱の決戦――サラマンダーとの激闘」
溶岩洞窟――灼熱の守護者、サラマンダー
アルカディアの一行は、溶岩が川のように流れる洞窟の中心に立ち、炎を纏った巨大な守護者――サラマンダーと対峙していた。天井からはマグマが滴り、地面は崩れそうなほど熱を帯びている。
サラマンダーは燃え盛る巨体を揺らし、爪先からは赤熱した炎が噴き出していた。
サラマンダー
「灼熱の試練を乗り越える力が貴様らにあるか――示してみよ、人の子よ!」
その声と同時に、サラマンダーが口を大きく開き、溶岩の弾丸が一行に向かって放たれる。
第一波――溶岩の弾丸と炎の床
和成
「くそっ!動きがデカすぎる――全員、散開しろ!」
和成がガイアを召喚し、岩の壁を立ち上げて仲間を守る。しかし、溶岩の弾丸は壁を溶かしながら次々に降り注ぐ。
夏美
「氷結魔法で溶岩を止める!――氷結の盾!」
夏美が杖を振ると、周囲の溶岩が瞬時に凍り、足場が一時的に確保される。しかし、洞窟全体が熱を帯びているため、氷はすぐに溶け始める。
ChinaRibonn
「ひゃぁ!足が熱いよーっ!ルミエル、光でみんなを守って!」
ルミエルの光が仲間たちの周囲にバリアを張り、炎の熱を一時的に遮る。
ライトマン
「おいおい、これじゃサウナどころじゃねぇ!だが……光があれば、何とかなるぜ!」
彼は笑いながら、洞窟全体を照らすように光を放つ。「ライトアップ――反射の道標!」
葵
「光が……足場を照らしている?ライトマン、やるじゃない!」
光が洞窟の崩れそうな足場や安全地帯を示し、仲間たちは素早くその光を頼りに移動する。
第二波――サラマンダーの炎の壁
サラマンダーが吼えると、炎の壁が洞窟を囲み、一行の逃げ道を塞ぐ。同時に、サラマンダーの尾が巨大な炎の波を巻き起こし、攻撃が仲間を襲う。
やーちゃん
「動ける奴、後ろに下がれ!俺が切り開く――!」
彼は短槍を構え、炎の波に突っ込んでいく。槍先から放たれた雷の力が炎を切り裂き、仲間たちの道を作る。
やーちゃん
「行け!こっちは俺に任せろ!」
たかゆき
「なら、俺も手伝うぜ!蒸気でその炎をぶっ飛ばす!」
たかゆきが炎剣を振るい、炎と蒸気がぶつかり合い、爆発的な衝撃がサラマンダーの視界を遮る。
第三波――弱点を暴く戦術
チクタ
「皆さん、サラマンダーの動きにパターンがあります。胸元の光の結晶が弱点です!」
光がサラマンダーの胸元に集まり、その中心が青白く光っている。
ライトマン
「光が弱点ってんなら、俺の出番だな!――反射光、全照射!」
彼の光がサラマンダーの弱点を照らし、葵がその隙を狙う。
葵
「ここを逃さない――光と闇、終刃の乱舞!」
葵の双刀が高速で閃き、サラマンダーの胸元に何度も斬りつける。その度に結晶がひび割れ、サラマンダーが苦しそうな声を上げる。
サラマンダー
「ぐおおおお……!この程度で……!」
最終局面――総攻撃と決着
和成
「みんな、最後だ――一気に決めるぞ!」
夏美
「氷結の牢獄――動きを止める!」
彼女の魔法がサラマンダーの足元を凍らせ、動きを封じる。
たかゆき
「炎剣――爆炎の咆哮!」
炎と蒸気の力がサラマンダーの胸元に集中し、ひびがさらに広がる。
ChinaRibonn
「みんな、がんばれっ!光の加護――癒しの光!」
ルミエルの光が全員を包み込み、力を最大限に引き出す。
和成
「終わりだ――ガイア、地の大拳!」
ガイアの巨大な岩の拳がサラマンダーの胸元を直撃し、結晶が粉々に砕け散る。
サラマンダー
「……見事だ、人の子よ……。」
サラマンダーの巨体が青白い光となって霧散し、洞窟内が静けさに包まれる。
火の核――新たな力の覚醒
サラマンダーが消えた後、火の核が姿を現す。それは真紅に燃える宝玉のようで、その光が仲間たちの武具や召喚獣に宿り、新たな炎の力が目覚める。
和成
「これで……火の核も鎮まったな。」
夏美
「でも、異界の汚染がここまで進んでいるなんて……まだ終わりじゃない。」
ライトマン(真剣な顔で)
「その通りだな……これで終わりだと思ったら、次にもっとデカいのが来る。そういうもんだ。」
そして彼はふっと笑い、手を広げる。「でも――俺たちはここまでやってきたんだ。次もやるしかねぇだろ?」




