シーン7: 「崇拝者たちの狂気」
異界の扉を巡る衝突――カルト教団の現れ
異界の扉の前に立ちはだかるカルト教団。その先頭に立つ司祭バフォメロスは、異様な風体で高笑いを響かせ、信者たちを率いてアルカディアに向き合っていた。
彼の後ろに控える信者たちは、異界の黒い霧をまとい、まるで自らを異形と一体化させるかのように歪んだ姿をしている。
バフォメロス
「ほほほほほ!お前たちアルカディアはいつも邪魔ばかりするな!だが、今宵は裁定者さまの意志に従い、門を開かせていただく!」
バフォメロスの瞳は血走り、異様な光を放つ。その手には第二の「石板」が握られ、扉に向かって呪文を唱え始める。
葵
「止めないと!あの石板が扉の鍵になっている……!」
風を纏いながら戦闘態勢に入る。
和成
「そんなもん、開かせてたまるかよ!」
彼は剣を引き抜き、すぐさま前線に立つ。「行くぞ、奴らを蹴散らす!」
ChinaRibonn
「わ、わぁぁ!みんな怖い顔してる……でも、ChinaRibonnもがんばるの!」
杖を構え、仲間たちに癒しの光を送り続ける。「いたいの、とんでけー!」
7(なな)は扉の方をじっと見つめ、その青白い瞳がさらに強く光を放っていた。
アルカディアとカルト教団の激突
バフォメロス
「愚か者ども!裁定者さまへの忠誠こそが救いである!」
彼は石板を掲げ、空に向けて叫ぶ。「異界よ、力を与えたまえ!」
その瞬間、地面が大きく揺れ、黒い霧から異形の信者たちが次々と姿を現す。彼らは不自然に長い腕や歪んだ顔を持ち、まるで人間でありながら異界の生物に近い存在へと変貌していた。
和成
「こいつら……もはや人間じゃねぇな!」
敵を斬りながら叫ぶ。「気を抜くな!一気に叩き潰すぞ!」
夏美
「分かってる!これ以上、好きにさせない!」
冷気の矢を放ち、異形の信者たちの動きを凍らせる。「このまま全員止める!」
葵
「風よ、彼らを吹き飛ばして!」
彼女の放つ風が異形の集団を巻き込み、遠くへ吹き飛ばす。しかし、次から次へと信者たちが黒い霧の中から湧き出してくる。
バフォメロス
「無駄だ!この門は、我らが開く運命にあるのだ!」
不敵に笑い、石板にさらに力を注ぎ込む。
ChinaRibonnの光――希望の輝き
異形の信者たちの攻撃がアルカディアを徐々に追い詰めていく中、ChinaRibonnは自ら前に立ち、杖を高く掲げた。
ChinaRibonn
「もうやめて!みんな、こんなことしてたら、ぜーんぶ悲しいことになるよ!」
彼女の言葉と共に、杖から眩い光が放たれた。その光は信者たちの体に触れると、一瞬だけ人間らしい姿を取り戻し、苦悶の表情を浮かべて崩れ落ちていく。
夏美
「……光が、彼らを浄化してる?」
葵
「ChinaRibonnの力……これは、異界の力を抑える浄化の光ね。」
ChinaRibonn
「みんな、お願いだから、もうやめてよー!」
涙を浮かべながら、必死に光を送り続ける彼女の姿に、仲間たちは一瞬心を打たれる。
バフォメロスの暴走――石板の力
しかし、その光を見たバフォメロスは狂気をさらに募らせ、石板を扉に叩きつけた。
バフォメロス
「くだらん!裁定者さまの力を阻む愚か者どもが!この門は、我らが捧げる生贄の力で開くのだ!」
扉から黒い稲妻のような光が放たれ、地面が激しく揺れ始める。空には裂け目のようなものが現れ、異界と現実が交錯し始めた。
和成
「まずい!扉が開きかけてるぞ!」
葵
「何としてもバフォメロスを止めないと……!」
7(なな)
(静かに前へ歩み出て、鳴き声を上げる)
その瞬間、7(なな)の体が青い光に包まれ、扉の力と共鳴するように輝きを増していった。
和成
「7が……何かをしようとしているのか?」
戦いの決着――7(なな)の導き
7(なな)は扉に向かって爪を立て、地面に新たな紋様を描き始めた。その光が広がると、扉から放たれていた黒い霧が引き込まれるように収束していく。
バフォメロス
「何だ……何が起きている!?」
葵
「7の力が、扉を封じ込めているのね……!」
和成
「今だ!奴を叩き潰すぞ!」
和成が剣を振り上げ、仲間たちの力が一つに集まる。夏美の冷気、葵の風、そしてChinaRibonnの癒しの光が力を後押しし、和成の一撃がバフォメロスに向けて叩き込まれた。
和成
「これで終わりだァァッ!」
バフォメロス
「ぐああああああッッ!!!」
石板は砕け散り、バフォメロスの体は光に包まれて消えていった。扉も7(なな)の紋様によって封印され、その光はゆっくりと静まっていく。
戦いの後――新たな謎
辺りが静けさを取り戻し、扉は完全に閉ざされた。しかし、地面には封印の紋様が残され、7(なな)はその場に静かに座り込んでいた。
ChinaRibonn
「やったぁ!みんな、かっくいぃ!」
彼女は手を叩いて喜びながら、7(なな)に駆け寄る。「7ちゃん、すごかったね!」
和成
「これで一安心か……?」
剣を納めながら、荒れ果てた大地を見つめる。
葵
「まだよ。扉があったということは、同じような場所が他にも存在するはず……。」
7(なな)は再び立ち上がり、遠くを見つめる。その瞳には次なる「脅威」の存在を告げるような強い光が宿っていた。
和成
「……次があるって顔だな、7。」