シーン66: 「空中の決戦――グラントの力」
グラント降臨――異界の力を宿す司令官
空から舞い降りたグラントは、瘴気を帯びた剣を振り下ろしながら、地面に着地する。その瞬間、瘴気が黒い波動となり、周囲の地面を抉り取った。
グラント
「フフフ……君たちは素晴らしい。だが、正義を語るだけでは勝てない。力こそが全て――異界の力を手にした我々に、貴様らに未来はない！」
彼の右腕は異界の瘴気に侵食され、形が歪に変化している。まるで人間と異界の融合体だ。
和成
「ふざけやがって！力に溺れて、異界と融合したのかよ！」
剣を構え、グラントを睨みつける。「お前の野望なんか、ここで終わらせる！」
葵
「異界の力を使えば、必ず代償がある――お前もそれを理解していないわけじゃないでしょう？」
グラント
「代償？それは力を持たない者の戯言だ。私には未来を創る覚悟がある！」
グラントが大きく手を振り上げると、瘴気が一瞬にして凝縮され、彼の剣に吸い込まれる。その剣は不気味な黒紫色の光を放ち始めた。
戦闘開始――グラントの猛攻
グラントが疾風のような速さで突進し、アルカディアの一行に襲いかかる。
和成 vs グラント
和成
「くそっ、速い――！」
和成は剣で防御するが、グラントの一撃は重く、剣ごと後方へ吹き飛ばされる。
グラント
「私の力は異界のエネルギーそのもの――君の剣では防ぎきれまい！」
和成はすぐに立ち上がり、岩鎧の巨人ガイアを召喚する。
和成
「お前の力なんかに負けるか――ガイア、守護の拳を叩き込め！」
ガイアが巨大な拳を振り下ろすが、グラントは瘴気の剣でその拳を斬り裂き、瞬時に和成の前へと迫る。
葵と夏美の連携
葵
「和成、後ろは任せて！夏美、援護して！」
葵が光影の力を宿す双刀を振り抜き、「光影乱舞」を発動。無数の斬撃がグラントを包み込むが、彼は一瞬でその場から姿を消す。
夏美
「残像！？……違う、瘴気の転移よ！」
彼女が杖を掲げ、氷の魔法陣を展開する。「逃さないわ――氷結の牢獄！」
氷の柱が地面から伸び上がり、グラントを縛り上げようとする。しかし、彼は瘴気を纏い、氷を次々と砕いて脱出する。
グラント
「その程度か――小手先の魔法では私を止められない！」
やーちゃんとたかゆき――雷炎の共鳴
やーちゃん
「お前ら、火力が足りねぇんだよ！たかゆき、合わせるぞ！」
たかゆき
「分かった！一気に叩き込むぞ！」
たかゆきが大剣を振り上げ、炎を纏わせる。一方、やーちゃんは雷槍を天に掲げ、雷を降ろす。
やーちゃん & たかゆき
「雷炎の双牙――轟滅斬！！」
炎と雷が共鳴し、爆発的なエネルギーがグラントに向けて放たれる。しかし、グラントは剣を振り下ろし、瘴気の盾を展開して攻撃を防ぐ。
グラント
「その程度では私に傷一つつけられん！」
7（なな）の光――反撃の兆し
戦いが膠着状態になる中、7（なな）が突然強烈な光を放ち始める。その光は空に伸び、戦艦デュミナスの砲台が次々と停止していく。
ChinaRibonn
「7ちゃんの光が……戦艦を止めてる？」
夏美
「これは、7が戦艦の動力を無効化している……？」
グラントが7の光に気づき、苛立ちを露わにする。
グラント
「その光……貴様ら、裁定者の力を……！？」
7の光が一層強く輝き、戦艦デュミナスが軋む音を立て始める。
和成
「今だ！こいつの隙を突くぞ――全員、力を合わせろ！」
総攻撃――アルカディアの連携
葵
「光影乱舞――終刃！」
夏美
「氷結の槍――霜天の一撃！」
たかゆき
「烈火の大剣――爆炎の轟破！」
やーちゃん
「雷槍――天雷の貫撃！」
ChinaRibonn
「ルミエル、光の突進！」
7の光が全員の攻撃を導き、グラントを包囲する。瘴気の盾を張ろうとするが、光の力がそれを打ち砕く。
和成
「終わりだ――！」
彼の剣がグラントの胸元に突き刺さり、爆発的な光が戦場を飲み込む。
グラントの最期――人間の愚かさ
瘴気が吹き飛び、グラントは力なく地面に倒れ込む。彼の体は瘴気に侵食され、半ば異形へと変わり果てていた。
グラント
「フ……力こそが全てだ……それだけが、人間が未来を掴む唯一の道だ……。」
和成
「お前の言う未来なんか、いらねぇ……！」
グラントが最後に笑みを浮かべると、その体は瘴気と共に消滅していく。戦艦デュミナスも力を失い、轟音を立てて墜落していった。
戦いの後――新たなる試練の予兆
崩れ落ちる戦艦を見つめながら、和成たちは息を整える。
夏美
「終わった……の？」
葵
「いいえ、まだよ。これはただの始まり――人間の欲望が止まらない限り、次の試練が必ず来るわ。」
7（なな）が再び光を放ち、その光は北の方角を指し示していた。
ChinaRibonn
「7ちゃん、次は北なの……？」
和成
「行くしかねぇな――どんな敵が来ようが、俺たちが止める。」
