シーン64: 「侵略の序章――激突する欲望と正義」
崩壊した研究所――静けさの裏に潜む新たな影
融合体αを倒し、崩壊寸前の研究所の中で、アルカディアの一行は荒れ果てた部屋に立ち尽くしていた。壁のスクリーンには、海外勢の幹部たちが語る映像が途切れ途切れに映っている。
軍幹部の映像
「次なる戦場は日本全土だ――“進化”を拒む愚かな者たちには、異界の力を持って叩き潰す。」
ノイズが走り、映像はブラックアウトする。
和成
「チッ……やつら、本気で日本を侵略するつもりだな。」
彼は剣を握りしめ、苛立ちを隠せない。「異界の力を利用して、人間同士で戦争を始めるなんて……。」
夏美
「この研究所は、ただの前哨基地に過ぎないわね。次に奴らが動き出せば、もっと大規模な戦いになる。」
葵
「だからこそ、今止めなければならない。これ以上、人間が異界の力に溺れる前に。」
遠くの空――現れる黒い艦隊
突如として空が暗く染まり、遠方から異様な轟音が聞こえ始める。一行が外に出ると、空には巨大な軍用飛行艦が浮かび、さらに小型のドローンが雲の隙間から次々と降下してきた。
たかゆき
「……嘘だろ、何だよあれは!」
彼は目を見開き、唖然としながら空を指さす。「軍の……飛行艦隊!?」
やーちゃん
「あー、ヤバイ匂いしかしねぇな……あれ、完全に戦争仕掛けてきてるだろ。」
彼は短槍を握りしめ、不敵に笑う。「お前ら、準備はいいか?あれが本気の敵ってやつだ。」
ChinaRibonn
「しゅごい、空からいっぱい降りてくる……。」
彼女は天馬ルミエルの光をまといながら呟く。「みんなを守らなきゃ!」
7(なな)が強く光り輝き、その光が空の方角を示す。戦いはもう避けられない。
アルカディア vs 無数の機械兵――戦場の開幕
飛行艦から次々と降りてくる**「瘴気強化型兵士」と「機械兵部隊」**。地面には異界の瘴気を動力とする巨大な歩行兵器――「ブラック・バスティオン」が配備され、完全な包囲網を敷いていた。
軍の通信
「アルカディア殲滅指令、発動。奴らを排除せよ――!」
1. 和成と巨兵ブラック・バスティオンの対決
巨大な歩行兵器が、異界の瘴気を爆発的に放ちながらアルカディアを襲う。
和成
「化け物みたいな兵器だな……だが、止めねぇと次は町が狙われる!」
和成は剣を高く掲げ、地を揺るがす「岩鎧の巨人ガイア」を召喚する。巨兵同士の一撃が激突し、衝撃波が辺りを吹き飛ばす。
和成
「ガイア!やつの装甲を砕け!」
ガイアの岩の拳がブラック・バスティオンの関節部分を狙い、装甲に亀裂が走る。
和成
「このまま一気に……決めるぞ!」
2. 葵と瘴気強化型兵士――光と闇の舞
瘴気をまとい、人間離れした力を発揮する兵士たちが、猛然と葵に襲いかかる。
葵
「こんなものに頼るなんて――人間は、どこまで堕ちれば気が済むの!」
彼女は双刀を振り抜き、「光影乱舞・瞬断の陣」を発動する。
光と闇が無数の斬撃となって兵士たちを包み、瘴気が消え去る。
葵
「目を覚ましなさい!力に溺れても、そこに未来はないわ!」
3. 夏美とフェンリル――敵陣の殲滅
夏美は魔法陣を展開し、氷の幻獣フェンリルと共に敵陣を殲滅していく。
夏美
「フェンリル、全力で行くわよ――!」
フェンリルが荒野を駆け抜け、氷の牙と冷気で敵を次々と凍てつかせる。魔法の氷柱が次々と落下し、敵陣の機械兵を粉砕していく。
4. たかゆきとやーちゃん――連携の新技「雷炎の双牙」
たかゆき
「やーちゃん、合わせるぞ!」
やーちゃん
「言われなくても分かってる!」
たかゆきの大剣が炎を纏い、やーちゃんの槍が雷を帯びる。2人は同時に飛び上がり、敵の中心に向けて一撃を放つ。
2人
「雷炎の双牙――轟滅斬!」
炎と雷が融合し、爆発的なエネルギーが敵陣を吹き飛ばす。
5. ChinaRibonnの光――味方を守る力
ChinaRibonnはルミエルを呼び出し、光の盾を展開する。
ChinaRibonn
「ルミエル、みんなを守るの!光の加護――!」
光のバリアが爆風や敵の攻撃を弾き、仲間たちに安心して戦う隙を与える。
戦場の終わり――新たなる敵の影
機械兵が次々と崩れ落ち、飛行艦の動きが鈍くなる。しかし、空に一筋の赤い光が走り、新たな敵の影が現れる。
夏美
「あれは……。」
遠方から飛来する巨大な戦艦と共に、一人の男が姿を現す。
謎の男「グラント」
「アルカディアの諸君……君たちの抵抗もここまでだ。」
彼は冷徹な笑みを浮かべ、瘴気をまとった武器を掲げる。
和成
「まだ敵が来るのか……!くそっ、終わりが見えねぇ!」




