シーン61: 「海外勢の暗躍――見えざる侵略者たち」
西の荒野――新たな影の訪れ
アルカディアの一行が西の地へと進む中、遠くの空には異変が生じていた。厚い雲が渦を巻き、雷鳴が轟く。空はまるで何かの予兆を告げるかのように暗く染まっていく。
和成
「なんだ……この空の色は?」
彼は険しい顔で空を見上げ、警戒の色を滲ませる。「自然じゃねぇ。何かが来る……。」
夏美
「これは……魔力じゃないわ。別の力……機械の匂いがする。」
彼女は杖を握りしめ、周囲に漂う異様な雰囲気を感じ取る。「人間の力よ――でも、普通じゃない。」
たかゆき
「機械?人間がまた何かやらかそうとしてるのか?」
たかゆきは剣を構え、周囲を見回す。「裁定者の試練が続いてんのに、何でこんなことしてやがるんだ。」
やーちゃん
「ま、欲に目が眩んでるんだろ。人間ってのはそういう生き物だぜ。」
やーちゃんは短槍を回しながら不敵に笑う。「だが、敵が人間だろうが異界の化け物だろうが、やることは変わんねぇ。」
ChinaRibonn
「7ちゃん、次はどうすればいいの?」
彼女は7(なな)の光にすがるように声をかける。7は西の方角を指し示し、光が少しずつ強さを増している。
葵
「進むしかないわね……。」
海外勢の動向――暗躍する軍と企業
一方、シーンが切り替わり、アメリカ軍の巨大な軍事施設が映し出される。施設の中では、研究者や軍高官が慌ただしく動き回り、巨大なスクリーンには異界の情報やガルデアの映像が映し出されている。
アメリカ軍将軍「ホークナー」
「ガルデアで確認された異界のエネルギー反応――これこそ我々が待ち望んでいた力だ。」
彼は地図を指し示し、冷たい声で言葉を続ける。「日本が裁定者とアルカディアの動きに翻弄されている今こそ、我々がこの力を掌握するチャンスだ。」
スクリーンには、ガルデアのデータと同時に、異界の瘴気を兵器として利用する実験の映像が映る。巨大な機械が黒い霧を噴き出し、それに触れた者が倒れていく光景――まるで悪夢のような映像だ。
企業研究者「ラングレー博士」
「異界の力を取り込み、兵器として制御することは可能です。ただし、その代償は……人間としての限界を超えるということですがね。」
ホークナー将軍
「構わん。力を手にする者が次の世界を支配する。人間らしさなど、もはや不要だ。」
彼は不気味な笑みを浮かべ、スクリーンを見つめる。「次のターゲットは西の荒野――アルカディア共が向かっている場所だな。」
企業幹部A
「彼らが裁定者の力に触れようとしている。邪魔だ。我々の計画が優先だ。」
襲撃――無人兵器部隊の登場
アルカディアが進む西の荒野に、遠くから黒い点が浮かび上がる。それは飛行ドローンと巨大な無人兵器――人間が作り出した「機械の軍勢」だった。
和成
「何だ、ありゃ……!?」
彼は遠くの機械群を睨みつけ、剣を構える。「機械の兵隊……軍が動き始めたのか?」
夏美
「普通の機械じゃないわ。異界のエネルギーを使ってる……!」
彼女は杖を構え、冷静に周囲を分析する。「おそらく、海外の勢力が日本に攻め込もうとしているのよ。」
たかゆき
「なんで俺たちがこんな奴らまで相手にしなきゃならねぇんだ!」
やーちゃん
「泣き言言ってんじゃねぇ!来るぞ!」
巨大な機械兵が地面に足を突き立てながら、一斉にアルカディアへ襲いかかる。ドローンからは高エネルギー弾が放たれ、爆発が大地を揺るがす。
葵
「全員、散開!無人兵器だとしても、隙はある!」
戦闘――機械兵との総力戦
和成
「来い!鉄クズどもが!」
彼は機械兵に向かって突撃し、剣を振り下ろす。しかし、機械兵の装甲は硬く、簡単には倒せない。
夏美
「弱点は関節部分よ!そこに魔法を当てて!」
彼女の氷結魔法が機械兵の関節を凍らせ、動きを鈍らせる。
たかゆき
「了解!そこを狙う!」
たかゆきは剣で凍った関節を叩き切り、機械兵を破壊する。「よし、倒せるぞ!」
やーちゃん
「オレは上だ!飛んでるドローンは任せろ!」
やーちゃんは短槍を投げ、ドローンを次々と撃ち落とす。「オラオラ!空から撃ってんじゃねぇよ!」
ChinaRibonn
「みんな、守るよー!光のバリア!」
彼女の光の魔法が爆発の衝撃を緩和し、仲間たちを守る。
戦闘の終焉――更なる脅威の示唆
何とか機械兵たちを撃退するも、遠方の空には新たな飛行機群が確認される。それはアメリカ軍が次なる攻撃を準備している証だった。
和成
「くそっ……キリがねぇな。」
夏美
「海外勢が本格的に動き出した……次はもっと強力な兵器を持ってくるわ。」
葵
「裁定者の試練だけじゃなく、人間同士の争いまで――私たちはどうすればいいの?」
ChinaRibonn
「しゅごい怖いけど、みんなと一緒なら頑張れる……!」
7(なな)の光がさらに強く輝き、次なる道を示す。




