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シーン6: 「異界の門へと続く道」

荒廃した大地――異界の扉の気配

石板が示す新たな座標に従い、アルカディアのメンバーは次なる目的地へ向かっていた。そこはかつて豊かな自然に囲まれていた場所――だが、今や木々は枯れ果て、大地は灰色に変色し、空には薄暗い霧が漂っていた。異界の力がこの地に深く根付いていることを感じさせる。


和成

「やっぱり異界の扉ってやつが近いせいか、空気が変だな……。」

剣を背負いながら周囲を警戒する。「空気が重いし、どこか臭ぇ。」


夏美

「これ……普通じゃないね。」

冷気の矢を握りしめながら、枯れた木々を見つめる。「まるで、生き物が死んだみたいにこの辺りだけ何もかもが枯れてる。」


「異界の残滓が強くなればなるほど、現実世界への影響も増す。放っておけば、他の場所もこうなりかねないわ。」


7(なな)は地面の匂いを嗅ぎながら、何かを探すように前方へ進んでいた。彼女の青い瞳は強い光を放ち、道の先に異界の気配が濃く漂っていることを示していた。


ChinaRibonn

「わぁ……なんだか、ここ怖いねぇ。」

ChinaRibonnは杖を抱えながら、辺りをきょろきょろと見回す。「でも、みんながいるから大丈夫だもん!」


和成

「そう言って油断すんなよ。何が出るか分からねぇんだからな。」


異界の門番――異変を阻む敵の出現

一行が進み続けると、突然、地面が震え始めた。遠くから不気味な唸り声が響き、黒い霧が渦を巻きながら一カ所に集まっていく。


「来たわね……!」


黒い霧の中心から現れたのは異形の存在――巨大な鎧のような体を持つ「異界の門番」だった。その体には歪んだ光が脈動し、まるで扉を守る番人のような威圧感を放っていた。


和成

「でけぇな……!どう見てもただの雑魚じゃねぇ。」

剣を構え、すぐさま戦闘態勢に入る。「お前ら、気を抜くな!」


門番(低い声)

「……人間よ……この門を通る資格はない……。」


その声と同時に、門番は巨大な腕を振り上げ、周囲の地面に叩きつけた。轟音と共に地面が割れ、瓦礫が飛び散る。


夏美

「きゃっ!危ない!」

素早く後退しながら氷の矢を放つが、門番の鎧は堅く、矢は弾かれてしまう。


「力押しじゃ通じないわ。弱点を探るしかない!」


7(なな)は門番の周囲を静かに歩き、目を細めながら彼の体の一点を見つめていた。そして、地面に前足で紋様を描くように引っ掻き始める。


和成

「7が何か見つけたのか?」


戦闘――弱点を狙うアルカディアの連携

和成

「よし、7が示す場所を狙え!」

剣を振り上げ、仲間たちに声をかける。


夏美

「分かった!援護する!」

冷気の矢を門番の弱点と思われる部分に放つ。氷が鎧の一部に付着し、動きが鈍くなる。


ChinaRibonn

「がんばれー!みんな、かっくいぃ!」

彼女は杖を掲げ、仲間たちに癒しの光を放つ。「痛いの、とんでけー!」


「風よ、弱点を断ち切れ!」

風の刃が氷で固まった門番の鎧の部分を切り裂き、隙間が生まれる。


和成

「そこだ!おらぁぁぁっ!!」

彼は全力で剣を振り下ろし、門番の鎧の弱点を貫いた。その瞬間、門番は断末魔のような叫び声を上げ、体が崩れ落ちて霧となって消えていった。


和成

「……終わったか?」


異界の扉――新たな脅威

門番が消えると同時に、地面が再び震え始め、巨大な扉が目の前に出現した。それは異界の力で作られたものなのか、不気味な模様と光が刻まれていた。


「これが……異界の扉。」


夏美

「こんなものが開いたら、世界はどうなるの……?」

彼女は不安げに呟きながら扉を見つめる。


ChinaRibonn

「ぴかぴかしてるけど……なんだか嫌な感じがするねぇ。」


7(なな)は扉の前に立ち、その青白い瞳で静かに扉を見つめていた。そして、再び小さく鳴き、仲間たちを振り返る。


和成

「7……この扉の向こうに何があるんだ?」


その時、遠くから新たな影が動き出すのが見えた。


「待って……誰か来る。」


廃墟の奥から現れたのはカルト教団の司祭、バフォメロスだった。彼は狂気じみた笑みを浮かべながら、信者たちを引き連れて扉に近づいてきた。


バフォメロス

「ほぉ……アルカディアの諸君、よくここまで辿り着いたな!」

不気味な声で高笑いしながら続ける。「だが、異界の門は我らが開く!裁定者さまへの生贄となるのは貴様らだ!」



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