シーン48: 「新たな旅立ち――北の大地に潜む異変」
仲間たちの束の間の休息――旅立ちの準備
富士山での激闘から数日後。アルカディアの仲間たちは、再び訪れる試練に備えながらも束の間の休息を取っていた。
日本の北東に示された次の目的地――東北地方――そこに何が待ち受けているのかは未知数だったが、7(なな)の光が示す道に疑いの余地はなかった。
夜のキャンプ――語られる仲間たちの想い
焚き火を囲み、仲間たちは久しぶりに心を落ち着けていた。焚き火のパチパチと燃える音が、静かな夜に響いている。
和成
「……ここまで来れたのは、みんなのおかげだな。」
彼は焚き火を見つめ、静かに語る。「7が導いてくれた道もあるが、お前らがいなきゃ、ここで終わってたかもしれねぇ。」
みのたん
「はっ、柄にもねぇこと言いやがって!ま、俺の力があれば、こんなもん余裕だけどな!」
彼は斧を振りながら笑うが、その目には少し誇らしさが滲んでいる。
夏美
「あなた、いつも強がるけど……本当はみんなのこと考えてるんでしょ。」
彼女は微笑み、焚き火に氷の魔法で小さな光を浮かべる。「次も必ず乗り越える。私たちなら、きっとね。」
ChinaRibonn
「そうだよー!みんな、しゅごい力を持ってるんだもん!」
彼女は笑顔で両手を広げ、仲間たちに光の魔法を放つ。「次も一緒にがんばるもんね!7ちゃんもね!」
7(なな)は静かに光を放ちながら、仲間たちの輪の中心で丸くなっていた。その光は穏やかで、まるで未来を照らす希望のように感じられる。
ひよわ
「……次の場所には、きっともっと大きな敵が待ってる。」
彼は焚き火を見つめながら呟く。「でも、今は怖くない。僕たちなら――乗り越えられる。」
葵
「その通りだ。」
葵は暁天の双刀を手に、仲間たちを見回す。「次の試練に向けて、気を引き締めていこう。世界はまだ終わらせない――私たちが、守るんだ。」
北へ――旅立ちの朝
翌朝、アルカディアの仲間たちは新たな目的地である東北地方へと旅立った。7(なな)が放つ光を頼りに、北の大地へと進む彼らを待ち受けるものとは――。
山を越え、川を渡り、森の中を進むたびに、辺りの自然は次第に不気味な雰囲気へと変わり始めた。霧が濃くなり、空気には微かに冷たい違和感が漂っている。
和成
「何か……変だな。霧が濃すぎる。」
彼は剣を手に、周囲を警戒しながら進む。「誰か、ここを見張ってるような気がする。」
夏美
「これは普通の霧じゃない……呪術の影響かも。」
彼女は杖を構え、冷気を発動させて霧を薄めようとするが、すぐに元に戻ってしまう。「……簡単には抜け出せそうにないわね。」
ChinaRibonn
「わぁぁ……なんか、怖いところだね。大丈夫かな?」
彼女は不安げに7(なな)を見つめる。「7ちゃん、次はどっちに行けばいいの?」
7(なな)は静かに光を放ち、その光が霧の中で道を示した。しかし、その先には不気味な影が揺れている。
みのたん
「おいおい……また敵かよ?霧の中から何か来やがる。」
霧の中の怪物――異形の呪い
霧の中から突如、異形の怪物たちが姿を現した。彼らは黒い瘴気を纏い、不自然に歪んだ形をしている。人間の顔が混じったその姿は、まるで呪われた者たちが化け物へと変貌したかのようだった。
夏美
「これは……ただの怪物じゃない。呪われた人間……!」
和成
「なんだと……!?こんな姿にされちまったのか……!」
霧に触れた木々や地面は黒く染まり、触れた者を少しずつ侵食していく――それは**「呪霧」**と呼ばれる呪術の影響だった。
葵
「全員、触れるな!この霧に取り込まれたら終わりだ!」
彼女は双刀を構え、敵を睨みつける。「すぐに突破するぞ!」
ChinaRibonn
「光の守り、届けぇぇっ!」
彼女の光の魔法がバリアを張り、仲間たちを呪霧から守る。
みのたん
「邪魔だ、どけぇぇっ!」
斧を振り回し、異形を次々と粉砕するが、その度に黒い霧が再び周囲を包み込む。
霧の主――呪術師の影
霧の中から一つのシルエットが姿を現す。それは黒い衣をまとい、長い杖を持つ異様な存在――呪術師ソロモン・ベルゼ。彼の周囲にはさらに濃い霧が渦巻き、空間そのものを支配している。
ソロモン・ベルゼ
「フフフ……お前たちが破滅を遅らせた者か。」
彼の声は低く、不気味に響く。「だが、この地はもう我らが手中にある。貴様らの光も、ここでは届かぬ。」
和成
「くそっ、こいつが霧の主か……!」
夏美
「呪術師……!?こんな力まで使って、人を怪物にするなんて!」
葵
「やるしかない――この霧を晴らし、次に進むために!」
彼女は双刀を構え、前に進む。「全員、気をつけろ!相手は強い!」




