シーン46: 「破滅の核――真実の目覚め」
揺れる空間――核の覚醒
アルカディアの仲間たちが災厄の使者ギルザークを打ち倒した瞬間、破滅の核が再び強烈に脈動し始めた。
それは心臓の鼓動のように、空間全体に響き渡り、地面は揺れ、天井から岩が崩れ落ちる。核の放つ黒い光が徐々に大きくなり、天井の裂け目を通じて外の世界へと影響を及ぼし始めていた。
和成
「おい、核が動き出してるぞ!止めねぇと、マジで世界が終わる!」
彼は剣を握りしめ、仲間たちに叫ぶ。「7(なな)、お前の光で止められるか!?」
7(なな)
「にゃっ……。」
7(なな)は核に向かってゆっくりと歩を進め、その小さな体からこれまでにないほど強烈な光を放ち始めた。その光は闇を拒絶し、核の動きを徐々に鈍らせる。
葵
「核が……少しずつ反応している。」
葵は「暁天の双刀」を抜き、7(なな)の光に合わせて周囲の闇を切り裂く。「一気に行くぞ、みんな!」
ChinaRibonn
「うん!しゅごい光で、全部止めちゃえー!」
彼女は光の魔法を放ち、7の力をさらに増幅させるように全体を包む。「光の守り、みんなに届けっ!」
核が語る――存在の真実
その時、破滅の核が強烈な光を放ち、突然、空間全体に重厚な声が響き渡った。
破滅の核(声)
「愚かな者たちよ……この世界の均衡を守るために、我は存在する。」
仲間たちは驚き、動きを止める。核がまるで意思を持っているかのように語り始めたのだ。
夏美
「何……今の声は!?」
和成
「核が……喋ってる!?」
破滅の核(声)
「人間どもよ、貴様らは何度も争い、愚行を繰り返してきた……。“破壊”こそがこの世界の浄化であり、新たな始まりを生むのだ。」
核の声はまるで裁定者の意思を代弁するかのように響き、その光景に仲間たちは言葉を失う。
葵
「破壊が……浄化だと?」
葵は冷静に剣を握り直し、核を睨みつける。「勝手に決めるな。人間の未来は、私たちが選ぶ!」
和成
「そうだ!誰が世界を壊していいなんて言った!?」
彼は剣を振り上げ、叫ぶ。「世界を壊すか守るか――それを決めるのは、俺たち自身だ!」
核の守護者――「破滅の化身カラミティ」出現
核が再び強烈に脈打つと、その中心から巨大な異形の存在が現れた。それは黒い瘴気を纏い、4本の腕と無数の触手を持つ**「破滅の化身カラミティ」**――核の最後の守護者だった。
カラミティ
「人間の傲慢に終止符を打つ……我こそが破壊の使者。」
その声は低く、周囲の空間を震わせるほどの威圧感を放っている。「お前たちはここで終わりだ……。」
カラミティが触手を振り上げると、無数の黒い槍が空中に出現し、仲間たちへと降り注いだ。
夏美
「避けて!この攻撃、広範囲よ!」
彼女は氷の魔法で防ぎながら仲間に指示を出す。
みのたん
「ふざけんな!こんな攻撃、俺が全部ぶっ壊す!」
彼は槍を斧で弾きながら突進するが、カラミティの触手が道を塞ぐ。
ひよわ
「攻撃が多すぎる……!みんな、一旦冷静に!」
7(なな)の光――最終覚醒
絶望的な状況の中、7(なな)が再び強烈な光を放ち始めた。その光はカラミティの闇の攻撃を打ち消し、空間全体に清浄な輝きを広げていく。
和成
「7が……俺たちを導いてる!」
7の光が仲間たちの武具と共鳴し、力が一斉に増幅される。
ChinaRibonn
「みんな!7ちゃんの光に合わせて、もう一度――全力で!」
和成
「わかった!一気に仕留めるぞ!」
アルカディアの総攻撃――破滅の化身との決着
和成
「光閃の刃――お前の闇を断つ!」
彼の剣が光を纏い、カラミティの触手を切り裂く。
葵
「暁天の双刀――終わりだ!」
葵が素早くカラミティに接近し、その弱点に双刀を叩き込む。
夏美
「冷気よ、奴を縛れ!」
彼女の氷がカラミティの動きを封じ、触手を凍らせる。
みのたん
「おらぁ!ぶっ壊れちまえ!」
彼は力強く斧を振り下ろし、カラミティの中心に衝撃を与える。
ChinaRibonn
「光の守り、届けーっ!」
彼女の光が仲間を包み、攻撃の威力を最大限に引き上げる。
ひよわ
「最後の一撃……決める!」
ひよわが影に潜み、カラミティの急所に短剣を突き立てる。
7(なな)
「にゃああああっ!」
7の光が最大限に輝き、カラミティを包み込む。その光は闇を浄化し、カラミティの体を崩壊させていく。
カラミティ
「ぐああああっ……!破壊こそが……真の救済……!」
最後の叫びを上げ、カラミティは光の中で消滅した。
核の封印――未来への一歩
カラミティが消え去ると、破滅の核の動きが止まり、7(なな)が光を放ちながら核を完全に封印する。核はゆっくりと小さな光の玉へと姿を変え、7の前に静かに浮かんだ。
和成
「……終わったのか。」
彼は剣を収め、仲間たちを見回す。「俺たち、やり遂げたんだな。」
葵
「ああ……これで核は封印された。」
ChinaRibonn
「みんな、しゅごい!しゅごい力で世界を守ったんだね!」
7(なな)は最後に光を放ち、仲間たちの足元に淡い輝きを残した。




