シーン45: 「破滅の核――覚醒する絶望」
地下最深部――破滅の核の眠る場所
アルカディアの仲間たちは、地下迷宮の最奥部に辿り着いた。そこには広大な空間が広がり、天井には異界の裂け目が揺らめき、不吉な赤黒い光が漏れている。中心には黒く巨大な**「破滅の核」**が脈打つように浮かび、その周囲には黒い瘴気が渦を巻いていた。
空間全体が重圧に満ち、仲間たちは言葉を失った。核から放たれる禍々しい力は、ただそこにいるだけで体力を削り、精神を蝕んでいく。
和成
「これが……破滅の核か……。」
彼は剣を握りしめ、その不気味な光景を睨みつける。「なんて力だ……まるで生き物みたいに脈打ってやがる。」
夏美
「気をつけて！この瘴気……触れたら命取りよ！」
夏美が杖を構え、冷気のバリアを張り巡らせる。「みんな、守りながら進むのよ！」
葵
「核が目覚めようとしている……これを止めなければ、本当に世界が終わる。」
彼女は暁天の双刀を抜き、構えを取る。「今こそ、私たちの力を試す時だ。」
ChinaRibonn
「……すっごく怖い。でも、守るって決めたもん！ChinaRibonn、がんばるからね！」
彼女は杖を強く握り、光を放ちながら仲間たちを守る決意を見せる。
みのたん
「うおおおっ！こんなもん、見た目がどうだろうが関係ねぇ！」
彼は斧を振り上げ、気合いの入った叫び声を上げる。「俺たちが全部ぶっ壊してやるんだよ！」
ひよわ
「核を壊すには……きっと7の力が必要だ。」
彼は7（なな）に目を向け、その光に期待を込める。「7、頼むよ……僕たちを導いて。」
核の守護者――「災厄の使者ギルザーク」
突然、破滅の核が強く脈打ち、その周囲の瘴気が形を変えていく。核を守るように、巨大な異形の怪物が姿を現した。それは黒い霧を纏った**「災厄の使者ギルザーク」**――四本の腕を持ち、鋭い爪と蛇のようにうねる尾が特徴の異形だった。
ギルザーク
「我が主を汚す者たちよ……ここで滅ぶがいい。」
その声は大地を揺るがし、まるで耳元で囁くように不快な響きを放つ。「破滅こそが、この世界の救済なのだからな……。」
和成
「くそっ、なんて嫌な感じだ……！」
彼は剣を構え、仲間に叫ぶ。「全員、行くぞ！核を守ってるこいつを倒す！」
戦闘開始――アルカディア総力戦
ギルザークが黒い瘴気の球を空中に放つと、それは炸裂し、地面をえぐるほどの衝撃波を生み出す。
夏美
「みんな、避けて！」
彼女は氷のバリアで一部の瘴気を防ぎつつ、仲間に警告を飛ばす。
みのたん
「でっけぇ攻撃しやがって……！でも、力任せなら俺の方が上だ！」
みのたんが斧を振り下ろし、ギルザークの腕に衝撃を与える。しかし、相手の硬い皮膚に阻まれ、傷は浅い。
ChinaRibonn
「みんな、守るよー！光のバリア、広がれーっ！」
彼女の光の力が仲間を包み込み、瘴気の攻撃を軽減する。「私だって、戦えるんだから！」
葵
「隙を作る――一気に攻めるわよ！」
葵は素早い動きでギルザークの背後に回り込み、双刀で連撃を放つ。その光がギルザークの皮膚を切り裂き、黒い霧が噴き出す。
ひよわ
「僕が、急所を突く！」
彼は影に潜り込み、ギルザークの弱点を狙う。「そこだ――！」
7（なな）の覚醒――核への光の一撃
戦いが激しさを増す中、7（なな）が仲間たちの中心に立ち、これまでにないほど強烈な光を放ち始めた。
和成
「7……！」
7の光が天井の裂け目にまで届き、核とギルザークを同時に包み込む。その光はまるで全ての闇を拒絶するかのように純粋で、圧倒的な力を秘めていた。
ギルザーク
「な、何だ……この光は……！？」
ギルザークは苦しみながら叫び、その動きが鈍くなる。「これは……裁定者の光……！」
葵
「今だ、全員！7の光に合わせて、一斉に攻撃する！」
和成
「光閃の刃――全てを断つ！」
みのたん
「轟け、俺の一撃――！」
夏美
「氷嵐よ、闇を砕け！」
ChinaRibonn
「みんな、頑張ってー！しゅごい光、届けぇぇぇっ！」
ひよわ
「これで終わらせる……！」
仲間たちの攻撃が7の光と共鳴し、ギルザークの体を一気に貫く。
ギルザークの最期――核への道
ギルザーク
「ぐあああああっ……！」
黒い霧と共にギルザークが崩れ落ち、その体は光に飲み込まれて消滅する。
その瞬間、破滅の核が強く脈打ち、空間全体が震え始めた。
和成
「核が……！」
7（なな）は光を纏いながら核へと歩み寄り、静かに鳴いた。その光が核の中心に向けられ、核の動きが徐々に鈍くなっていく。
