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シーン44: 「破滅の核――地下迷宮の試練」

富士山の内部――異界の迷宮

石の門が重々しく開き、アルカディアの仲間たちは静寂と闇が支配する富士山の内部へと足を踏み入れた。そこはまるで異界と現実が交錯したような不気味な空間で、壁には脈打つように黒い模様が浮かび上がり、天井からは光の届かない闇が渦巻いている。


足元には歪んだ石畳が続き、薄く漂う霧が仲間たちの足元を包み込む。進むほどに冷たい風が肌を刺し、仲間たちは緊張感を隠せなかった。


和成

「……まるで迷宮だな。こんな場所のどこかに核が眠ってるのか。」

彼は剣を手に、周囲を警戒しながら進む。


「ああ、破滅の核が放つ力がここ全体を支配している。気を抜くな。ここはただの洞窟じゃない。」

葵は「暁天の双刀」を構え、その光を頼りに暗闇を照らす。


ChinaRibonn

「うぅ……なんか怖いよー。でも、がんばる!光の杖があるもん!」

彼女は光の杖を振り、仲間たちに青白い光を届ける。「暗いけど、しゅごい力で照らすからね!」


みのたん

「へっ、暗いのなんて怖くねぇ!先に進もうぜ!」

彼は肩に担いだ斧を軽く振り、気合いを込める。「こんな場所、俺たちなら突破できる!」


ひよわ

「うん……でも、気をつけて。何かが……待ってる。」

彼の目は鋭く、周囲の影の動きに注意を払っている。


夏美

「この霧……ただの霧じゃないわね。嫌な気配がする。」

夏美は杖を手に、冷気を纏わせながら霧を抑え込む。「気をつけて――何かが潜んでいるわ。」


7(なな)

「にゃっ……。」


7(なな)が静かに歩みを進めるたび、彼女の光が霧を裂き、道を少しずつ開いていく。


試練の間――影の幻影

道を進むアルカディア一行は、やがて広大なホールのような空間に出た。その中央には黒い水晶が浮かび、その周囲には闇から生み出された無数の“幻影”が漂っている。


和成

「……何だ、これ?まるで俺たちを待ってたみたいだな。」


突如、水晶が光を放ち、仲間たちの周囲に幻影が姿を現した――それは過去の敵、リリス、ガラハド、そしてデイモン・クルスの幻影だった。


リリスの幻影

「うふふ……また会えたわね。あなたたち、まだ私の誘惑を忘れられないのかしら?」


ガラハドの幻影

「闇は終わらない。力ある者だけがここを超える資格を持つ。」


デイモン・クルスの幻影

「破滅の核はお前たちには止められない。絶望を受け入れよ!」


夏美

「これは……幻影!?まさか、こんな形で私たちを試す気?」


みのたん

「はっ、どいつもこいつも――もう一度ぶっ倒してやる!」

彼は斧を構え、幻影に向かって突進する。


しかし、幻影たちは物理的な攻撃をすり抜け、霧となって再び形を成す。


和成

「くそっ、物理攻撃が通らねぇ……!」


ひよわ

「これは……俺たちの心を試しているんだ。」

彼は短剣を収め、真剣な表情で幻影を見つめる。「幻影は“過去の恐怖”……俺たちの弱点を突いている。」


7(なな)の力――幻影の打破

その時、7(なな)が再び強く光を放ち始めた。彼女の光が幻影たちに向かって放たれると、幻影は苦しむように揺らぎ、形を崩し始める。


7(なな)

「にゃっ……!」


ChinaRibonn

「7ちゃんの光が……幻影を消してる!」


和成

「そうか……これは幻影だ!恐れるな、俺たちはもう過去の敵を乗り越えたんだ!」


仲間たちは7の光に導かれ、それぞれの幻影に立ち向かう。


夏美

「そうよ……リリス、あなたの誘惑なんてもう効かないわ!」

彼女は冷気の力で幻影を凍らせ、粉々に砕く。


みのたん

「ガラハドの力も、もう怖くねぇ!俺たちはもっと強くなったんだよ!」

彼は幻影を一喝し、その姿を霧散させる。


「お前たちは幻だ――私たちの進む道を塞ぐことはできない!」

暁天の双刀が光を放ち、デイモンの幻影を切り裂く。


幻影の消滅――真の道が現れる

幻影が全て消え去り、黒い水晶が砕け散ると、地下迷宮の奥に続く新たな道が姿を現した。霧は晴れ、空間には一筋の光が差し込む。


和成

「……乗り越えたか。」

彼は剣を収め、仲間たちを見回す。「過去の敵なんて、もう怖くねぇ。俺たちは先へ進むぞ!」


「ああ……破滅の核が待っている。」


ChinaRibonn

「しゅごい!みんな、やっぱりかっこいいね!」


夏美

「でも、気を抜かないこと。この先が本当の戦いよ。」


7(なな)が静かに鳴き、奥へと光を放ちながら先導する。その光は、さらに強大な何か――破滅の核へと繋がっている。

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