シーン43: 「破滅の核――富士山への突入」
富士山の異変――黒き雲の渦
アルカディア一行は、富士山の麓へと辿り着いた。かつて日本の象徴と称された美しい山は、今や黒い雲と異様な光で覆われ、異界と現実の境が曖昧になりつつあった。地響きが微かに続き、風は冷たく、空気には重圧が漂う。
和成
「……これが富士山か?まるで別の世界に来ちまったみたいだな。」
彼は剣を構え、黒く染まった山を見上げる。「破滅の核が中に眠ってるんだろうな。」
葵
「ああ、確かだ。私が手にした暁天の双刀も、この異変を感じ取っている。」
葵は冷静に周囲を見渡し、険しい表情を浮かべる。「ここに潜む敵は今まで以上に手強い。油断するな。」
ChinaRibonn
「ここ、なんだか息が苦しいよ……でも、しゅごい場所!」
彼女は少し怯えた表情を浮かべながらも、杖を握りしめる。「私、みんなを守るからね!」
みのたん
「ふんっ!異変だろうが、敵だろうが、俺が全部ぶっ飛ばしてやる!」
彼は斧を軽々と肩に担ぎ、気合い十分だ。「行こうぜ、さっさと終わらせてやる!」
夏美
「気を引き締めなさい。この異様な気配……何かが待ち構えてるわ。」
彼女は氷の杖を構え、ひんやりとした魔力を周囲に漂わせる。
ひよわ
「うん……この静けさ、逆に怖い。きっと、核は守られている。」
彼の目は鋭く、短剣を握る手には緊張が滲んでいる。
7(なな)の導き――入口の封印
7(なな)が光を放ち、富士山の入り口に隠された道を示した。そこには巨大な石の門があり、禍々しい模様が刻まれている。門からは黒い霧が漏れ出し、近づくだけで胸が締めつけられるような感覚がする。
和成
「これが……封印か?破滅の核が眠る場所だな。」
葵
「この封印、単純には開かないな。恐らく、破滅の核を守る“門番”が存在する。」
すると、突然、石の門が震え始め、巨大な音と共に異形の怪物が門の前に現れた。それは黒い鎧に包まれた巨人の姿――名を**「守護者ガラハド」**。
守護者ガラハド――第一の試練
ガラハドは鈍い光を放つ巨大な剣を手にし、その一振りだけで地面が砕け、衝撃波が辺りを吹き飛ばす。
ガラハド
「……我を超えし者のみ、破滅の核へ辿り着ける。」
低く響く声が山中に反響し、彼の目が赤く輝く。「闇の侵入者よ、ここで終わりだ。」
和成
「おいおい……とんでもねぇ門番だな。」
彼は剣を構え、仲間たちに叫ぶ。「全員、連携して倒すぞ!一気に仕留める!」
戦闘開始――連携攻撃で挑む
みのたん
「デカブツ相手なら、俺の斧が一番だ!」
みのたんはガラハドに向かって突進し、斧を振り下ろす。「おらぁ!砕け散れっ!」
しかし、ガラハドの剣がみのたんの斧を受け止め、圧倒的な力で弾き返す。
みのたん
「ぐっ……こいつ、硬ぇ!」
夏美
「援護するわ!氷よ、巨人の動きを止めなさい!」
彼女が氷の魔法を放つと、ガラハドの足元に氷が張り、動きを封じ始める。「今よ、みんな!」
ChinaRibonn
「しゅごい光、届けーっ!」
彼女の光の魔法が仲間たちの力を増幅し、攻撃の威力を高める。
葵
「動きを封じたなら――私が切り裂く!」
葵が「暁天の双刀」を手に、素早い動きでガラハドに斬りかかる。「そこだっ!」
葵の双刀がガラハドの鎧に傷をつけ、黒い霧が噴き出す。
和成
「俺も行くぞ!光閃の刃――お前を封じる!」
彼は剣を高く振り上げ、光の一撃をガラハドに叩き込む。
ガラハドの最期――封印が解ける
アルカディア全員の連携攻撃が炸裂し、ガラハドの鎧が崩壊する。
ガラハド
「見事だ……闇に抗う者たちよ。」
彼の巨大な体が崩れ、黒い霧と共に消滅していく。「破滅の核へ……進むがいい……。」
石の門がゆっくりと開き、内部への道が姿を現した。その中からは、より強力な異界の力が漏れ出し、空気を震わせている。
葵
「これで……中に入れるな。」
和成
「ああ……行こう、破滅の核を止めるために。」




