シーン42: 「破滅の核――闇を纏う脅威」
異変の兆し――世界に広がる破滅の波紋
葵が仲間に合流し、新たな力を示したことでアルカディアの士気は高まっていた。しかし、その矢先、世界各地から異変の報告が次々と届き始めた。大地が裂け、空には黒い稲妻が走り、海は逆巻く黒い波へと変貌していく。
和成
「……本当に始まったんだな。」
彼は地図を広げ、各地で発生している異変の報告を確認する。「これが破滅の核の力だってのか……。」
夏美
「どうやら、世界中で何かが暴走し始めているわね。異界の影響が残っているのか、それとも――。」
葵
「違う。これは明確な“核”の存在が動き始めた証拠だ。」
彼女は「暁天の双刀」を腰に収め、険しい表情で言葉を続ける。「破滅の核が各地に力を放ち、異形や災厄を呼び寄せている。」
ChinaRibonn
「やばやばー!すっごく怖いよ、こんなのーっ!」
彼女は杖を振りながら、飛び跳ねるように周囲を見回す。「しゅごいことが起きてる……でも、みんなで頑張れば大丈夫だよね!」
みのたん
「やってやろうぜ!異変なんてまとめてぶっ壊せばいいだろ!」
ひよわ
「……うん。でも、核がどこにあるか分からないと。」
ひよわは短剣を握りしめ、地図を見つめる。「次に向かう場所を見つけなきゃ。」
7(なな)の導き――新たなる目的地
その時、7(なな)が静かに光を放ちながら前に進み出る。彼女の瞳が淡く輝き、仲間たちに何かを伝えようとしていた。
和成
「7がまた何かを感じ取ってるのか?」
7は軽く鳴くと、その光を地図の一点に集中させた。その場所は――富士山。
夏美
「富士山……?そこに何があるの?」
葵
「破滅の核の一つが、そこに眠っているのかもしれない。」
葵は目を細め、険しい表情で言う。「裁定者が最初に拠点を作った場所――富士山。その地下に眠る力が目覚めようとしている。」
みのたん
「おいおい、そんな大物が日本に隠れてるってのかよ!派手にやろうぜ!」
ChinaRibonn
「ふじやまー!しゅごい場所だね!」
富士山への道――迫り来るカルトの残党
アルカディアが富士山へ向かおうと準備を始めた矢先、遠方から不気味な鼓動のような音が響き渡り、空が再び黒く染まり始めた。
和成
「この感じ……来るぞ!」
地平線の彼方から、カルト教団の残党が再び姿を現す。旗を掲げ、異形の兵士たちを従えた彼らの先頭には、新たな司祭――**「マグナ・グロウス」**が立っていた。
カルト司祭――マグナ・グロウスの登場
マグナは肥大化した異形の鎧を纏い、全身から炎と闇の波動を放つ巨漢の男だった。その声は低く、重圧感に満ちている。
マグナ・グロウス
「アルカディア……この世界を救おうとする愚か者どもよ。」
彼は大剣を地面に突き立て、周囲に炎を走らせる。「破滅の核を目覚めさせるのは必然だ。お前たちの努力など、我らの主の力の前では無意味!」
和成
「また出やがったな、カルト教団……!」
夏美
「このまま富士山には行かせないつもりね。」
みのたん
「こんなデカブツ、まとめて倒してやるぜ!」
葵
「油断するな。マグナは強い――奴を突破しなければ、核には辿り着けない。」
戦闘開始――炎と闇の激突
マグナ・グロウスが手にした大剣を振り下ろすと、地面に亀裂が走り、炎が噴き出す。アルカディアの仲間たちはそれぞれの力を駆使し、全力で立ち向かう。
和成
「光閃の刃――奴の動きを止める!」
剣を振るい、炎を断ち切りながら進む。
夏美
「冷気で炎を抑え込むわ!みんな、私に続いて!」
氷の魔法が炎を包み込み、戦場に冷たい霧が立ち込める。
みのたん
「おらぁ!このデカい体、ぶっ壊してやる!」
巨大な斧を振り下ろし、マグナの鎧に衝撃を与える。
ChinaRibonn
「みんなを守る!光のバリア、広がれーっ!」
光のバリアが仲間を守り、マグナの攻撃を弾く。
葵
「これが……私の新たな力だ!」
「暁天の双刀」を構え、葵が素早く動きながらマグナに切りかかる。その刃から光が迸り、炎の鎧を切り裂く。
戦いのクライマックス――7(なな)の光
7(なな)が再び強烈な光を放ち、その光が仲間たちの武具と共鳴する。
和成
「今だ――全員、力を合わせろ!」
光の刃、氷の魔法、斧の衝撃、そして葵の双刀が一斉にマグナを包み込む。
マグナ・グロウス
「ぐあああああっ!!馬鹿な――この私が……!」
マグナは最後の叫びを上げ、炎と共に消滅した。残されたのは黒く焦げた大地と、静寂だけだった。
次なる目的地――富士山の頂へ
和成
「これで道は開けた……!」
彼は剣を収め、富士山を見上げる。「破滅の核を止めるぞ、アルカディア!」
葵
「油断するな。まだ始まったばかりだ。」
ChinaRibonn
「ふじやま、待っててねー!みんなで止めに行くから!」
7(なな)
「にゃっ。」
光を放つ7が、次なる導きを示すように静かに鳴いた。




