シーン41: 「静寂の終わり――葵の復帰」
封印の余韻――ひとときの平穏
異界の門を封じ、デイモン・クルスを倒したアルカディアは、かつての荒れ果てた大地に戻った光を眺めながら、束の間の安息を得ていた。光が差し込む空は青く澄み、冷たい風が優しく肌を撫でる。
和成
「……終わったんだよな。」
彼は剣を地面に突き立て、深く息を吐く。「少なくとも、あの門は……。」
夏美
「そうね。でも油断しないこと。デイモンの言葉が気になるわ。“真の闇”……まだ終わりじゃない。」
ChinaRibonn
「んー?でも、すっごく平和になった感じだよ?みんなが頑張ったからね!」
彼女は杖を振り、ふわりと光の粒を飛ばす。「しゅごい!勝ったんだもん、少し休んでいいんだよね!」
みのたん
「ハハッ!たまには休まねぇと、体が持たねぇからな!」
彼は地面に大の字になり、伸びをしながら笑う。「にしても、7の力はすげぇな……。」
7(なな)は静かに和成の隣に座り、青白い光を微かに放ちながら仲間たちを見つめていた。
ひよわ
「でも……これで終わりじゃない。僕たちはもっと強くならなきゃいけないんだ。」
彼は短剣を見つめ、呟く。「次に来る“闇”に備えて……。」
遠くからの足音――新たな気配
突如、地平線の彼方から微かな足音が響き始めた。小さな音は次第に大きくなり、仲間たちは身構える。
和成
「誰だ……!」
彼は剣を構え、目を細めながら足音の方向を見る。
砂埃の中から現れたのは、一人の戦士――葵だった。彼女の服は少し汚れているが、その瞳には鋭い光が戻り、腰に帯びた新たな武器が鈍く光っていた。
葵
「……待たせたな。」
彼女の声が静かに響き、仲間たちの顔に驚きと喜びが広がる。
夏美
「葵……!」
ChinaRibonn
「わぁーっ!葵ちゃーん!」
彼女は駆け寄り、葵に抱きつこうとするが、葵は軽く手を挙げて止める。
葵
「ふふ……お前たち、少しは成長したみたいだな。」
彼女は仲間たちを見回し、微笑む。「でも、まだまだだ。これからが本番だからな。」
葵の新たな力――伝説の武具
和成が葵の腰の武器に気づき、驚いた表情を見せる。
和成
「その武器……まさか、お前……!」
葵は腰から取り出したのは、**「暁天の双刀」**と呼ばれる伝説の武器。刃先から微かな光が放たれ、周囲の空気が震えるような感覚を伴っていた。
葵
「ああ、ドワーフたちに助けられたんだ。これもまた、封印の武具の一つらしい。」
彼女は双刀を構え、その鋭い輝きを見つめる。「お前たちがここまでやってくれたおかげで、私も準備が整った。」
みのたん
「お前、随分と強そうになって帰ってきたじゃねぇか!頼もしいぜ!」
ひよわ
「これで……もっと強くなれる。」
ChinaRibonn
「葵ちゃん、しゅごーい!かっくいぃー!」
新たな報せ――世界に広がる異変
その時、遠くの空に一筋の黒い光が走り、地面が僅かに揺れる。
夏美
「何……?!」
辺りの空気が再び重くなり、遠方から不気味な音が聞こえてくる。
葵
「やはり……動き出したか。」
彼女は険しい表情で異変の方向を見つめる。「これは、奴らの残党じゃない。何かもっと大きな存在が蠢いている。」
和成
「何だって……?」
葵はゆっくりと仲間たちを見つめ、静かに言葉を続ける。
葵
「異界の門を封じても、世界の均衡はまだ崩れている。次に現れるのは“真の闇”……おそらく、デイモン・クルスが語った『破滅の核』だ。」
次なる目標――破滅の核を止めろ
和成
「破滅の核……。」
彼は剣を握りしめ、仲間たちを見回す。「これが次の戦いだな。」
葵
「ああ、そして今回は――私も共に戦う。」
彼女は双刀を構え、その刃に光を宿す。「もう一度、世界のために力を振るう。」
みのたん
「おう!今度は全員揃ってぶっ倒すだけだ!」
夏美
「次は必ず勝つわ……みんなでね。」
ChinaRibonn
「がんばるよー!だって、みんながいるもん!」
ひよわ
「僕も……絶対に守り抜く。」
7(なな)が静かに鳴き、青白い光が再び仲間たちを包む。その光は新たな戦いへの決意と絆を示していた。




