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シーン4: 「均衡の歪み、次なる戦地へ」

次なる異変――7(なな)が示した場所

夜が明け、アルカディアのメンバーは7(なな)の指し示す場所へ向けて準備を整えていた。地図の示す地点は、かつて栄えた廃墟の都市――そこは数年前に原因不明の異変によって人が住めなくなった場所だ。


荒廃した風景の中、バスに揺られながら、和成たちはこれからの戦いに向けて言葉を交わしていた。


夏美

「ねぇ、なんで7(なな)はあの場所に反応したんだろう?」

窓の外を見ながら不安げに呟く。「ただの廃墟じゃない気がする。」


「おそらく、異界の残滓の根源に繋がる何かがあるんでしょうね。」

地図を睨みながら冷静に分析する。「異界と現実の狭間がさらに不安定になっている可能性も高いわ。」


和成

「だとしたら、早く止めねぇと手遅れになる。」

剣を膝の上に置き、力強く言う。「次の場所で何が待っていようと、俺たちがやるしかねぇ。」


ChinaRibonn

「だいじょーぶ!みんななら、きっと勝てるもん!」

バスの座席に立ちながら笑顔を浮かべる。「ChinaRibonnがちゃーんと守ってあげるからね!」


夏美

「ふふ、頼りにしてるよ、姫様。」

微笑みながら彼女の頭を撫でる。「でも、危なくなったらちゃんと下がってね?」


ChinaRibonn

「はーい!でも、かっくいぃところは見たいの!」


7(なな)は静かに前方を見つめ、その青白い瞳には微かな緊張が宿っていた。まるで「何か」を予感しているかのようだ。


廃墟の都市――不気味な静寂

バスが停車し、一行は廃墟の都市に足を踏み入れた。そこはまるで時間が止まったかのように、建物は崩れ、街灯は錆びつき、静寂だけが辺りを支配していた。


風が吹くたびに金属が軋む音が響き渡り、どこか遠くで人の気配のようなものが微かに感じられる。


和成

「気味が悪いな……まるで人が消えちまった後みたいだ。」

剣を握りしめ、周囲を警戒する。


「異界の残滓が集まっている……間違いないわ。」

風の力を使い、空気の流れを感じ取る。「どこかに異変の中心があるはずよ。」


夏美

「静かすぎる……なんだか、嫌な感じがする。」


突然、廃墟の奥から重低音のような振動が響き、地面が僅かに揺れ始めた。瓦礫の山が崩れ、遠くの空が暗く染まる。


ChinaRibonn

「わぁっ!な、なに?なんかくるー!」


和成

「構えろ!何かが現れるぞ!」


異界の守護者――巨大な異形の出現

目の前の瓦礫が崩れ去り、その中から黒い霧をまとった巨大な異形の存在が姿を現した。それはまるで建物そのものが意思を持って動き出したかのような姿で、鉄骨やコンクリートが絡まり合い、不自然な形を成していた。


夏美

「あれ……人間の形に見える?」

彼女は驚愕しながら冷気の矢を構える。「まさか、あれも異界の影響……?」


「違うわ。あれは“異界の守護者”……この場所を守る存在よ。」

風を纏いながら冷静に分析する。「それを倒さないと、次には進めない。」


和成

「上等だ!まとめて斬ってやる!」

彼は剣を振り上げ、巨大な異形に向かって駆け出す。「行くぞ、お前ら!」


戦闘開始――アルカディアの連携

異形の守護者はその巨大な腕を振り上げ、和成に向かって叩きつける。


和成

「おっとぉ!」

素早く回避し、腕を斬りつける。しかし、鉄骨が絡まったその体は硬く、剣は浅くしか入らない。


夏美

「和成、援護するよ!」

冷気の矢を放ち、異形の動きを鈍らせる。「動きが止まった、今のうちに!」


「風よ、彼の剣を加速させて!」

彼女の風が和成の剣を包み込み、刃が光を帯びて高速で異形の腕に叩き込まれる。


和成

「おおおっ!喰らいやがれ!」


一撃が異形の腕を斬り裂き、瓦礫が飛び散る。しかし、異形は再び霧を纏い、失われた部分を再生し始めた。


ChinaRibonn

「しゅごい、みんな強い!でも、ChinaRibonnもお手伝いするの!」

彼女は杖を掲げ、仲間たちに癒しの光を放つ。「みんな、がんばれー!いたいの、とんでけー!」


彼女の光が広がると同時に、7(なな)が異形の守護者に向かって静かに歩き出した。


7(なな)の行動――守護者の核

7(なな)は異形の中心部に向かい、爪で地面に紋様を描き始めた。その瞬間、異形の動きが止まり、中心部に赤く光る核が浮かび上がった。


「今よ!7が核を暴き出した!」


和成

「核を狙うぞ!お前ら、一気に叩くぞ!」


夏美

「了解!」

冷気の矢が核に向かって一直線に放たれる。


和成

「これで終わりだッ!」

全力で剣を振り下ろし、核を貫いた。


異形の守護者は断末魔のような咆哮を上げ、その体が光の粒となって崩れ去った。


戦いの余韻――新たな不安

静けさが戻ると、7(なな)は瓦礫の中に何かを見つけ、仲間たちを呼ぶように鳴いた。


夏美

「7、何を見つけたの?」


瓦礫の下から現れたのは、異界の力が刻まれた古い石板だった。その表面には不気味な模様と文字が描かれている。


「これは……異界の“鍵”かもしれない。」


和成

「ってことは、まだ先があるってことかよ……。」


ChinaRibonn

「みんな、また新しい冒険だね!かっくいぃの、いっぱい見せてね!」



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