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シーン38: 「影の誘惑――リリスとの死闘」

リリスの真の力――闇に咲く絶望

アルカディアの仲間たちの前で、リリスは黒い霧に包まれながら、その姿を完全に変貌させた。彼女の背から広がる闇の翼は周囲を覆い、光を拒絶するように空を黒く染め上げる。その瞳は不気味に赤く輝き、周囲には**「影の花」**と呼ばれる黒い蓮のような花が咲き乱れていた。


リリス

「ふふふ……私をここまで怒らせるなんて、あなたたちは本当に面倒ね。」

彼女の声は低く、不気味に響く。「さあ……もっと私を楽しませて。」


影の花が開くたび、黒い霧がアルカディアを包み、甘美な香りが再び漂い始める。その香りに触れた者は、再び意識が朦朧とし、動きが鈍くなっていく。


再び試される仲間たち

和成

「くっ……またこの香りか!体が……重い……!」

彼は剣を構えながらも、足元がふらつく。「このままじゃ、また……!」


みのたん

「ちくしょう……何でこんなに……綺麗な奴が強いんだよ……!」

彼も斧を振りかざすが、影の花から伸びる黒い蔦に絡め取られてしまう。「動けねぇっ!」


ひよわ

「僕も……負けたくないのに……。」

ひよわの短剣がリリスの影に弾かれ、彼の瞳にも再び焦りが滲む。「どうすれば……。」


女性陣の反撃――光で闇を打ち砕け

リリスの誘惑の力が再び男性陣を飲み込みつつある中、夏美とChinaRibonnはすぐに反応し、立ち上がった。


夏美

「本当に男って、こういう時に弱いんだから!」

彼女は冷気の杖を掲げ、花畑全体に氷の吹雪を巻き起こす。「影の花なんて、全部凍らせてやるわ!」


冷たい氷が影の花を一瞬で覆い、甘い香りが次第に薄れていく。リリスが苦々しく舌打ちをする。


リリス

「へぇ……やるじゃない。でも、それで私を止められるかしら?」


ChinaRibonn

「みんなを守るのーっ!しゅごい光、届けぇぇぇっ!」

彼女は光の杖を高く掲げ、青白い光を放つ。その光が男性陣に届き、意識を少しずつ回復させていく。


和成

「ChinaRibonn……夏美……!」

彼はようやく意識を取り戻し、剣を強く握りしめる。「もう、お前の誘惑には屈しねぇ!」


7(なな)の導き――闇への一閃

7(なな)がリリスに向かって静かに立ち、青白い光を放ち続ける。その光はリリスの影の花をさらに消し去り、闇の力を弱体化させていく。


リリス

「この光……また、あなたなのね。」

リリスの笑顔が歪み、苛立ちの色が滲む。「光なんて、すぐに闇に飲まれるというのに……!」


7(なな)が鳴き声を上げ、その光が和成の封印の剣へと集まる。


和成

「7が示してる……今だ!」

彼は剣を構え、仲間たちに叫ぶ。「全員、力を合わせるぞ!リリスを封じるんだ!」


総力戦――アルカディアの一撃

みのたん

「おう!お前ら、準備はいいか!ぶっ潰すぞ!」

彼は力を振り絞り、封印の斧を高く掲げる。


夏美

「私の氷で動きを止めるわ!リリス――これで終わりよ!」

彼女が放った冷気がリリスの影の翼を凍らせ、その動きを封じる。


ひよわ

「この隙に……僕が!」

彼は影に潜り込み、リリスの背後に回り込んで短剣を突き立てる。「これで……!」


ChinaRibonn

「みんな、頑張ってぇー!光の守り、届けーっ!」

彼女の光が全員の力を増幅させ、封印の武具にさらなる力を与える。


封印の一撃――リリスの敗北

和成が光に包まれた剣を振り上げ、リリスへと突き刺すように斬りかかる。


和成

「これが、俺たちの力だ――光閃の刃よ、闇を断てぇぇぇっ!」


リリスの叫び声が響き、彼女の闇の力が一瞬で光に飲み込まれる。


リリス

「う、うそ……こんな私が……!」

彼女の影の翼が崩れ、姿が光に包まれて消えていく。「この私を倒しても……真の闇は、すぐそこに……。」


リリスは最後に不気味な笑みを浮かべながら消滅し、辺りには再び静寂が戻る。


勝利の余韻――新たな危機の予兆

リリスとの戦いを終えたアルカディアの仲間たちは、疲労困憊しながらも勝利を噛みしめていた。


和成

「終わったか……。」

彼は剣を収め、仲間たちを見回す。「お前ら、よくやった。」


みのたん

「ハハッ!さすが俺たちだな!」

彼は斧を肩に担ぎ、疲れた表情で笑う。「次はデイモン・クルスをぶっ潰してやるぜ!」


ChinaRibonn

「やったぁー!みんな、かっくいぃー!」

彼女は飛び跳ねて仲間を称える。「でも、これで終わりじゃないんだよね……?」


夏美

「そうね……リリスの言葉が気になるわ。“真の闇”って……。」


その言葉に、全員が黙り込む。7(なな)が再び光を放ち、遠くに向かって鳴き声を上げた。


ひよわ

「7が……何かを感じ取ってる。」


彼らの視線の先、異界の門がある場所の空には、さらに大きな闇が渦巻いていた――。



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