シーン34: 「影の報復――新たなる敵の襲来」
ドワーフの鍛冶場――封印の武具の完成間近
ライトマンがアルカディアの仲間に加わり、かつての敵が味方として手を差し伸べる展開に、和成たちは心の中に一筋の光を見出していた。しかし、平穏は束の間、ドワーフの鍛冶場に緊張が漂っている。
ドワーフたちは「封印の核石」を基に伝説の武具を鍛え上げるため、炉に火を灯し、金床に向かって槌を振り続けていた。その火花が辺りを照らし、鍛冶場全体がまるで神聖な儀式のように輝いている。
ブルム
「あと少しだ……この武具が完成すれば、お前たちは真の封印者となるだろう。」
彼は汗を拭いながらも、力強い槌音を響かせる。「だが、この力を得たことが敵に知られれば、必ず反撃に出る……。」
和成
「そんなことは分かってる。だからこそ、急いで完成させるんだ。」
彼は剣を握りしめ、周囲を警戒しながら仲間たちを見回す。「みんな、気を抜くなよ。奴らが来るのは時間の問題だ。」
ChinaRibonn
「しゅごい武器、楽しみだね!でも、ちょっと怖いかも……。」
彼女は光の杖を抱きしめ、笑顔で仲間を励ます。「でも、絶対に負けないよ!みんながいれば、だもんね!」
みのたん
「来るなら来いってんだ!俺の斧が完成したら、全部叩き潰してやるぜ!」
ひよわ
「何だか不気味だね……静かすぎる。」
彼は周囲の空気に異変を感じ、鋭く目を細める。「何かが近づいてる……!」
カルト教団の襲撃――報復の使徒
突如として、鍛冶場全体に不気味な風が吹き抜ける。空が暗転し、黒い霧が鍛冶場の入り口を覆い始めた。その中から姿を現したのは、カルト教団の新たな司祭――「ザビエル・ノクターン」。
彼は漆黒のローブを纏い、無数の鎖を操る異形の姿だった。その背後には、カルトの信者たちと異形の兵士が立ち並び、鍛冶場を取り囲むように進軍してくる。
ザビエル・ノクターン
「ふふふ……ようやく見つけたぞ、愚かなる者どもよ。」
その声は冷たく響き、辺りに威圧感を放つ。「ドワーフの鍛冶場――ここに封印の武具が作られつつあるとはな。」
和成
「またカルトの奴らか!どこまでもしつこいな!」
ザビエル・ノクターン
「我が主デイモン・クルス様の意志のままに、この力を破壊し、貴様らを闇に葬る。」
彼は手を掲げ、無数の鎖を振り回し始めた。「力を持つ者は、力に飲み込まれよ……!」
戦闘開始――鍛冶場を守れ!
カルト教団の異形兵士たちが一斉に鍛冶場へ雪崩れ込む。和成たちはドワーフたちを守りながら戦うことを余儀なくされる。
和成
「お前ら、ドワーフの皆を守れ!武具を完成させるまで時間を稼ぐぞ!」
みのたん
「上等だ!全員まとめてぶっ飛ばしてやる!」
彼は巨大な斧を振り回し、次々と異形を切り裂いていく。「この場所は通さねぇ!」
夏美
「冷気よ、敵を止めて!」
彼女の放つ氷の魔法が敵の動きを封じ、時間を稼ぐ。「和成!ザビエルの動きが不気味よ!」
ひよわ
「鎖が……くる!」
彼は素早く動きながら、鎖を避けて攻撃する。「僕たちで食い止めるんだ!」
ライトマンの覚悟――仲間の力
ライトマンもその場に立ち、これまでの敵としての面影を捨てて本気で仲間を守ろうとしていた。
ライトマン
「おいおい、相変わらずしつこい連中だなぁ!今度は俺の出番だぜぇ!」
彼は陽気な笑みを浮かべながら、敵の群れに突っ込む。「踊って、跳んで、派手に行こうじゃねぇか!」
ライトマンの杖から放たれた光が異形を弾き、仲間の隙を作り出す。
みのたん
「お前……意外とやるじゃねぇか!」
ライトマン
「ハハッ、俺のオヤジギャグは攻撃力バツグンだからな!――って言いたいところだが、今日は本気だ。」
7(なな)の光――ザビエルとの決戦の兆し
戦闘の中、7(なな)が再び光を放ち始めた。その光は強く、ザビエル・ノクターンが操る黒い鎖を打ち消していく。
ザビエル・ノクターン
「なっ……この光は……!」
彼は7の力に恐怖を覚え、後退する。「貴様ら、覚えていろ……これはまだ始まりにすぎん!」
ザビエルは異形兵士たちを引き連れ、黒い霧と共に姿を消す。戦いは終わり、鍛冶場には静けさが戻った。
封印の武具の完成――新たなる力
ドワーフたちの努力によって、ついに「封印の武具」が完成した。光り輝く剣、斧、杖、短剣――それぞれの武具は仲間たちの手に渡され、彼らの力と共鳴する。
ブルム
「これこそが、封印の武具だ。」
彼は神聖な光に包まれた武具を仲間たちに差し出す。「この武具と共に、異界の力を封じ、戦いに勝て。」
和成
「これで……奴らに勝つ力が手に入った。」
ChinaRibonn
「きれい……!しゅごい、かっくいぃー!」
みのたん
「燃えてきたぜ……次は絶対に負けねぇ!」




