シーン33: 「光と影の狭間――ライトマンの改心」
新たな戦場――ドワーフの聖域の崩壊
ドワーフの鍛冶場で「封印の武具」が完成しようとしているその時、聖域の外から轟音が響き渡った。地面が揺れ、崖の向こうから黒い霧が広がり始める。
ドワーフのリーダー・ブルム
「何だ、この揺れは……!」
ブルムは鍛冶場の壁を叩きながら叫ぶ。「奴らが来たか!」
外では、カルト教団の大軍勢が聖域に迫っていた。先頭に立つのは、ライトマン――陽気な態度とふざけたオヤジギャグを飛ばしながら、敵を率いる“狂ってる団”の団長だ。
ライトマンの登場――陽気な狂気
ライトマンはいつものように軽快なリズムを刻みながら、聖域へと堂々と踏み込んでくる。彼はキラキラした衣装を纏い、手には滑稽なほど派手な杖を持っている。
ライトマン
「よぉーっす!みんな元気かい?今日もノリノリ、ライトマン☆参上っ!
さぁさぁ、ドワーフの鍛冶場をぶっ壊して、オイラの大舞台を完成させるとしようか~♪」
和成
「お前……また出やがったな!」
剣を構えてライトマンを睨みつける。「今度こそ、逃がさねぇぞ!」
ライトマン
「おっと、怖い怖い!そんなにカリカリしちゃ、オヤジギャグが通じないぜ?
――“冗談じゃない”ってか?ジョーダン(冗談)だけに、じょーだん、じょーだん……♪」
みのたん
「ふざけてんじゃねぇぞ、この野郎!」
彼は怒りの表情で斧を構え、前に出る。「お前のせいで、どれだけの人が苦しんだと思ってんだ!」
ライトマン
「ま、まぁまぁ、そう怒るなって!ほら、笑顔は最高の武器だぜぇ?」
彼は踊りながら周囲に指をパチンと鳴らし、黒い霧を操って異形の兵を召喚する。「さぁ、盛り上げようぜ!闇のカーテンコールだ♪」
戦闘開始――狂った笑顔の裏に
アルカディアはライトマンの召喚する異形たちと激突する。ライトマン自身も派手に動き回り、周囲を翻弄する。
夏美
「なんてふざけた奴……でも、力は本物ね!」
彼女は冷気を放ちながら異形を次々と凍らせる。「みんな、気を抜かないで!」
ChinaRibonn
「ひぃぃっ、ライトマン、こわーい!でも、みんながいるから大丈夫!」
彼女は光のバリアを張り、仲間を守る。「みんなを傷つけさせないんだから!」
ひよわ
「ライトマン……なんでこんなことをするの?」
彼は影に潜みながら、ライトマンの隙を狙う。「どうして、人を苦しめるんだ?」
ライトマン
「おっ、それ、いい質問だなぁ~!」
彼は派手に笑いながら、異形たちをさらに操る。「人間なんて、笑ってればいいんだよ。――泣いたって、怒ったって、どうせ最後は闇に飲まれるんだからなぁ!」
その言葉には、どこか皮肉と悲しみが滲んでいた。
隠された真実――ライトマンの過去
戦闘の最中、7(なな)が光を放ち、ライトマンの周囲を照らす。その光が彼の心の影を映し出し、過去の記憶が浮かび上がる。
和成
「何だ……?」
光の中に浮かび上がったのは、かつて希望に満ちた笑顔で人々を救おうとしたライトマンの姿だった。しかし、彼は仲間に裏切られ、人々に拒絶されて絶望に陥った過去があった。
ライトマン(過去)
「どうして……僕はただ、みんなを笑顔にしたかっただけなのに……。」
ライトマンの改心――真実の言葉
ライトマンは踊りながらも、次第に涙を浮かべ、ふざけた笑顔が崩れ始める。
ライトマン
「……お前たち、強ぇな。ほんと、馬鹿みてぇに真っ直ぐでさ。」
彼はふっと力を抜き、立ち止まる。「俺は……本当は……誰かを笑顔にしたかったんだよ。」
和成
「ライトマン……お前……。」
ライトマン
「でも、どうしても許せなかった。裏切られ、拒絶される世界がな。」
彼は力なく笑いながら、手に持っていた杖を投げ捨てる。「……もういいや。お前たちのやり方を見せてもらうぜ。」
その瞬間、彼の背後で召喚された異形が全て消え、黒い霧が晴れていく。
夏美
「ライトマン……あなた……。」
ChinaRibonn
「わぁ、ライトマン、すっごい変わったね!かっくいぃー!」
新たな仲間――ライトマンの決意
ライトマンはゆっくりとアルカディアの方へ歩み寄り、和成の前で頭を下げる。
ライトマン
「……悪かったな。全部、俺の責任だ。」
「だが、これからは違う――俺もお前たちと一緒に戦う。善の道ってやつを、もう一度信じてみるぜ。」
和成
「……信じられるのか?」
ライトマン
「ああ。これ以上、闇に飲まれたくねぇからな。」
和成は一瞬ためらいながらも、ライトマンに手を差し出す。
和成
「なら、これからは仲間だ。」
ライトマンはその手を握り、明るく笑う。
ライトマン
「ハハッ、これで俺もアルカディアの一員か!よろしく頼むぜぇ!」
みのたん
「おいおい、ほんとかよ……。」
ひよわ
「……でも、仲間が増えるのは嬉しい。」
ChinaRibonn
「仲間いっぱーい!しゅごい、みんな最高だね!」
7(なな)
「にゃっ。」




