シーン30: 「三つの試練――光と影の交差」
試練の始まり――三つの門
アルカディアの仲間たちは、ドワーフの聖域に現れた三つの試練の門を前にしていた。それぞれの門は異なる光を放ち、その先に待ち受ける試練の厳しさを物語っている。
ブルム
「三つの試練――力、精神、絆。これらを乗り越えた者だけが、封印の武具を手にすることができる。」
彼は険しい表情で仲間たちを見つめる。「だが覚えておけ。力を証明するには、その代償を払う覚悟も必要だ。」
和成
「……分かった。全部乗り越えてやる。」
彼は仲間たちを振り返り、力強く言葉を続ける。「お前ら、誰一人欠けるなよ――これからが本番だ。」
夏美
「覚悟はできてるわ。」
みのたん
「ハッ、言われなくてもやるさ。俺たちで全部クリアして、最高の武器を作ってやる!」
ひよわ
「僕も……やる。今度こそ、自分の弱さを乗り越えるんだ。」
ChinaRibonn
「みんな一緒だもんね!ChinaRibonn、応援するよ!しゅごい強い力、みんなで手に入れようね!」
7(なな)
「にゃっ。」
試練その1――力の試練「巨兵の守護者」
最初に選んだのは「力の試練」。門をくぐると、そこは巨大な闘技場のような場所。岩に覆われた地面と、空高くそびえる壁の中央に、巨大な石の守護者――**「巨兵の守護者」**が立ち塞がる。
その体は先ほどのゴーレムよりも遥かに巨大で、全身が黒い光を纏いながら鈍い音を立てて動き始めた。
巨兵の守護者
「汝ら、力を示せ。弱者にこの門を超える資格はない。」
戦闘開始――力の極限
和成
「こんな巨体、今度は簡単には倒れねぇな!」
彼は剣を構え、石の巨兵に向かって突進する。「みのたん!一緒に狙うぞ!」
みのたん
「おうよ!デカい体にはデカい斧だ!」
彼は斧を振りかざし、巨兵の足元に力強く叩きつける。「ぶっ壊れやがれぇぇっ!」
夏美
「動きを止める!冷気よ、巨体を縛れ!」
彼女が放った冷気が巨兵の足元を凍らせ、一瞬動きが鈍る。
ひよわ
「今だ!隙ができた!」
ひよわは素早く動き、巨兵の背後に回り込んで弱点を探す。「この関節の隙間……ここなら効くかもしれない!」
反撃――巨兵の猛威
巨兵の守護者は巨大な腕を振り上げ、一行を薙ぎ払おうとする。その動きは鈍いものの、攻撃の一撃一撃は地面を砕くほどの威力だ。
和成
「避けろ――!」
振り下ろされた拳が地面を砕き、衝撃で和成たちは吹き飛ばされそうになる。しかし、ChinaRibonnがすぐに光のバリアを張って仲間を守る。
ChinaRibonn
「みんな、大丈夫!?痛いの飛んでけぇぇぇっ!」
みのたん
「ありがとよ!これでまだまだやれるぜ!」
勝利への一撃――絆の力
巨兵が再び動き始める中、7(なな)が青白い光を放ち、仲間たちを照らす。その光はまるで仲間同士の力を増幅するかのようだった。
和成
「今だ!全員で一気に叩き込むぞ!」
和成が巨兵の胸部に向かって剣を突き立て、光が一閃する。
みのたんは斧を振り下ろし、関節部分を砕く。「これで終わりだぁっ!」
夏美は冷気の魔法で巨兵を完全に凍らせ、動きを封じる。「もう動かせないわ!」
ひよわは凍りついた隙間に短剣を深く突き立て、確実に弱点を攻撃する。「これで終わりっ!」
最後に、7(なな)の光が巨兵全体を包み込み、石の守護者は静かに崩れ去っていった。
試練の突破――次なる門へ
石の巨兵が倒れると、光の柱が天に向かって放たれ、次の試練への道が開かれる。仲間たちは疲れ切りながらも、笑顔で立ち上がる。
和成
「一つ突破だ……残り二つ、やってやる。」
みのたん
「ハハッ、まだまだ余裕だぜ!この勢いで全部クリアしてやるよ!」
夏美
「この試練……ただの力比べじゃないわ。きっと何か、私たちに試してる。」
ChinaRibonn
「次も頑張ろーっ!みんな、かっくいぃー!」
ひよわ
「うん……僕たちなら、きっと大丈夫。」
7(なな)は静かに鳴き、光の紋様が再び仲間たちを照らした。




