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シーン28: 「ドワーフの山脈――試される信頼と決意」

険しい道のり――吹雪の中の山脈

アルカディアの一行は、古のドワーフが住んでいると伝わる**「ドワーフの山脈」**に足を踏み入れた。吹雪が舞い、寒さが骨まで染みるほどの過酷な環境。急峻な崖と雪に覆われた道が続き、一歩進むたびに体力が削られていく。


和成

「くそ……この寒さ、まともに動くのも一苦労だな。」

彼は足を止め、息を吐きながら周囲を見渡す。「みんな、大丈夫か?無理すんなよ。」


夏美

「大丈夫……でも、7ちゃんが持たないかもしれないわ。」

彼女は7(なな)を抱きしめ、光の弱まった彼女の姿を心配そうに見つめる。「このままじゃ、7ちゃんの光が……。」


ChinaRibonn

「さ、寒いよぉ……。」

彼女は震えながら光の杖を振り、小さな暖かい光を灯す。「みんな、光で少しは暖かくなるかな……?」


みのたん

「へっ、こんな寒さに負けてたまるかよ!」

彼は斧を担ぎ、前方の雪道を力強く踏みしめる。「前に進まねぇと、何も変わらねぇだろ!」


ひよわ

「でも……道がどんどん険しくなってる。」

彼は冷たい風に耐えながら、崖の先を見つめる。「本当に、この先に泉なんてあるのかな……?」


古の門――ドワーフの遺跡

雪道を進むこと数時間。突如として、霧の向こうに巨大な門が現れた。門は岩を彫刻したように見事な造形で、古代文字が刻まれている。その表面には光る紋様が走り、異界の力を封じるような神聖な気配を放っていた。


夏美

「これが……ドワーフの遺跡?」


和成

「どうやら伝説は本当だったみてぇだな。」

彼は剣を構え、周囲を警戒しながら門へと近づく。「でも……なんだ、この感じ。」


門の前に立つと、地面が微かに震え、風が止まった。まるで遺跡そのものがアルカディアを試すかのように、静けさが辺りを包み込む。


みのたん

「おいおい、まさか歓迎してくれてるわけじゃねぇだろ?」


ひよわ

「気をつけて……何かが出てくる。」


その言葉と同時に、門の前に設置された石像が動き始めた。巨大な石の守護者――**「守護のゴーレム」**が姿を現し、彼らの行く手を阻むように立ちはだかる。


試練の開始――ゴーレムとの戦い

守護のゴーレム

「汝ら、何者か……ここは、古の契約に守られし聖域……。」


その声は低く、地鳴りのように響いた。ゴーレムは拳を振り上げ、アルカディアの一行に向かって振り下ろす。


和成

「来やがったな!お前ら、やるぞ!」


夏美

「石の守護者……きっと、ここを守るための試練なのね!」


和成は剣を振り、ゴーレムの足元を狙う。「足を止めるぞ!隙を作れ!」

みのたんは斧を力任せに振り下ろし、硬い石の表面を砕こうとする。「おらぁっ!粉々になりやがれ!」

夏美は冷気の魔法でゴーレムの関節部分を凍らせ、動きを鈍らせる。「冷たくて硬いものには、冷気で対抗する!」

ひよわは素早い動きでゴーレムの背後に回り込み、隙間に短剣を突き立てる。「硬いけど……弱点は必ずある!」

ChinaRibonnは仲間たちを癒しながら、光の矢を放ってゴーレムの攻撃を阻止する。「みんな、気をつけてーっ!しゅごい強いよぉ!」

7(なな)の力――試練の突破

戦いが激化する中、7(なな)が微かに光り始めた。その小さな体が輝き、周囲に青白い光の波紋を広げる。その光がゴーレムに届くと、一瞬、動きが止まった。


夏美

「7ちゃん……!」


和成

「今だ!一気に叩き込めぇぇっ!!」


和成の号令で一斉攻撃がゴーレムに向けて放たれ、ついにゴーレムは崩れ落ちる。その体は光の粒子となって消え、門の封印がゆっくりと解かれていった。


守護のゴーレム

「汝らの力、認めたり……進むがよい……。」


ゴーレムの声が静かに消え、門がゆっくりと開いた。


聖域への道――癒しの泉

門の先には神秘的な光が広がる聖域が待っていた。そこには透き通るほどに澄んだ湖が広がり、中央には古代の紋様が輝く石碑が佇んでいる。湖の水面は淡い光を放ち、まるで全てを癒すような温かな気配が漂っていた。


ChinaRibonn

「きれい……しゅごい、ほんとに癒しの泉だよ!」


和成

「これなら……7を助けられる!」


夏美

「7ちゃんを泉に……!」


仲間たちは急いで7(なな)を湖の中央へ運び、光に触れさせた。すると、7の体がゆっくりと輝きを取り戻し、瞳が静かに開かれる。


7(なな)

「にゃ……。」


その一声に仲間たちの顔が一気に明るくなる。


ひよわ

「7……!良かった、戻ったんだ!」


みのたん

「ハハッ、さすがだぜ7!心配させやがって!」

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