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シーン22: 「静寂の前兆――仲間の絆と新たなる旅路」

天照の廃墟――戦いの余韻

廃神の影を倒し、天照の廃墟にようやく静けさが戻ってきた。薄暗い神殿に差し込む光が、瓦礫に照らされている。アルカディアの仲間たちは疲労困憊の状態で地面に座り込み、互いに息を整えていた。


和成

「なんとか……勝てたか。」

彼は剣を地面に突き立て、荒い息をつきながら周囲を見渡す。「だが、あの司祭の言葉……気になるな。」


夏美

「“次なる扉”って言ってた……まだ、終わりじゃないってことね。」

彼女は冷たい手で額の汗を拭いながら、真剣な表情を浮かべる。「異界の力は、これからもっと強くなるのかもしれない。」


みのたん

「クソッ、あのデイモンとかいう奴……今度こそぶっ飛ばしてやるからな!」

彼は斧を担ぎ直し、拳を握りしめる。「このままじゃ、気が収まらねぇ!」


ひよわ

「でも……今は少し休もうよ。」

ひよわは息を整えながら、7(なな)の隣に座り込む。「僕たち、もう十分頑張ったんだ……。」


7(なな)の異変――力の代償

7(なな)は静かに地面に座り込み、その青白い瞳の輝きが少しだけ弱まっていた。彼女の小さな体からはまだ光が漏れているが、どこか儚げな様子が見て取れる。


ChinaRibonn

「7ちゃん、大丈夫? さっき、ずっと光ってたもんね。」

彼女は光の杖で小さな光を灯し、7を心配そうに覗き込む。「治せるかな……?」


和成

「7……無理しすぎたのか。」

彼は膝をつき、7の頭を軽く撫でる。「お前がいなかったら、あの化け物には勝てなかった。だが……無理すんな。」


7(なな)は和成を一瞥し、力なく小さく「にゃっ」と鳴いた。その仕草は「大丈夫だ」と伝えようとしているようでもあり、「まだ終わっていない」と言っているようでもあった。


夏美

「7ちゃん……異界の力を封じ続けるのに、相当な負担がかかってるのかもしれない。」

彼女は表情を曇らせながら呟く。「このままだと、7ちゃんの力が限界を迎えるかも……。」


休息――仲間たちの交流

その後、一行は天照の廃墟から少し離れた小さな拠点を見つけ、焚き火を囲んで休息を取っていた。疲労感が漂う中、それぞれが今日の戦いを振り返り、想いを語り合う。


和成

「……俺たち、強くなったな。」

剣を磨きながら静かに呟く。「伝説の武器を手に入れ、ここまで来れた。でも――まだ先は長そうだな。」


みのたん

「ああ、だがそれでいい。」

彼は豪快に笑い、斧を磨きながら言う。「こんな戦い、俺は好きだぜ。次の敵もまとめてぶっ壊してやる!」


ひよわ

「僕はまだ……足を引っ張ってばかりだよ。」

ひよわは短剣を握りしめ、俯く。「もっと強くなりたい。和成さんや、みのたんみたいに。」


和成

「お前も十分戦えてるさ。」

彼はひよわの肩を軽く叩き、微笑む。「それに、お前の目の良さや速さがあるから、俺たちが動けるんだ。」


ChinaRibonn

「ひよわ君、すっごーい頑張ってたよ! ChinaRibonn、ちゃんと見てたもん!」

彼女は笑顔でひよわを励ます。「みんな、かっくいぃー!」


ひよわは少し照れくさそうに顔を上げ、短剣を握りしめながら頷いた。


葵の遠い想い――復帰への兆し

その頃、遠く離れた安全な場所で静養している葵は、穏やかな光に包まれながら目を閉じていた。彼女の体には微かな光が宿り、まるで新たな力が目覚め始めているかのようだった。


葵(意識の中)

「みんな……今も戦ってるのね。」

微かな声で呟く。心の中には仲間たちの姿が浮かぶ。「私も……早く戻らなきゃ。」


葵の手がゆっくりと動き、青白い光が指先から溢れ出す。その光は小さな希望のように静かに揺れていた――。


次なる目的地――新たな裂け目の予兆

休息を終えたアルカディアの一行は、次なる情報を得るために移動を開始する。道中、7(なな)が再び前に出て、力強く鳴きながら導く方向を示した。


和成

「7が示してる……次の扉の場所だな。」

彼は剣を背負い、前を見据える。「カルト教団の動きも見逃せねぇ。急ぐぞ。」


夏美

「次の戦いは……もっと激しくなるかもしれないわ。」


みのたん

「上等だ!俺たちの力、まだまだ見せてやるぜ!」


ChinaRibonn

「次も、がんばろーっ! きっと大丈夫だよね!」



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