シーン21: 「廃神の影――天照の廃墟の決戦」
戦場の中心――廃神の影との対峙
アルカディアの一行は、天照の廃墟の中心に出現した異形の守護者**「廃神の影」**と向き合っていた。その巨体は黒い霧と触手に覆われ、無数の赤い目が不気味に光っている。裂け目のエネルギーが廃神の影に流れ込み、その力はさらに増大していた。
和成
「なんてデカさだ……!まるで化け物そのものじゃねぇか!」
彼は剣を構え、蒼く光る刃を輝かせる。「だが、やるしかねぇ……ここで止めるんだ!」
夏美
「廃神の影……異界の守護者かもしれない。これを倒さないと、裂け目は閉じられないわ。」
彼女は冷気を纏い、矢を構える。「みんな、気をつけて!」
ChinaRibonn
「みんながんばれー!痛いの、ぜーんぶ飛んでけーっ!」
彼女は光の杖を高く掲げ、仲間たちに癒しの光を送り続ける。
みのたん
「ハハハ、化け物だろうが関係ねぇ!俺が全部ぶっ壊してやる!!」
彼は斧を肩に担ぎ、咆哮を上げながら廃神の影に突進する。
ひよわ
「……僕だって……戦えるんだ!」
ひよわは短剣を強く握りしめ、その瞳には決意の光が宿っている。
7(なな)は静かに戦場の中央へ歩み寄り、地面に光の紋様を描き続けていた。彼女の青白い瞳がさらに輝き、その光が戦場全体を包み始める――。
廃神の影の猛攻――絶望の足音
廃神の影が咆哮を上げると、無数の触手が一斉に動き出し、アルカディアのメンバーを狙う。触手は鋭く、大地を砕きながら襲いかかる。
和成
「くそっ、速ぇぞ!避けろ――!」
彼は素早く横へ飛び、触手の攻撃をかわす。しかし、周囲の地面が砕け、瓦礫が降り注ぐ。
夏美
「動きを止めるわ!『氷の鎖よ、敵を縛れ!』」
彼女が冷気の魔法を放つと、触手の一部が凍りつき、一瞬動きが鈍る。
みのたん
「止まったな――ぶっ叩くぜ!」
巨大な斧を振り上げ、力任せに凍った触手を叩き割る。「おらぁっ!」
だが、廃神の影はさらに力を高め、巨大な触手で一気に周囲を薙ぎ払う。その衝撃でみのたんが吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる。
みのたん
「ぐっ……こいつ……!さすがに固ぇな……!」
ChinaRibonn
「みのたん、待ってて!治すから!」
彼女の光がみのたんを包み、傷がゆっくりと癒えていく。
ひよわ
「……動きが速すぎる……でも、弱点があるはずだ!」
ひよわは冷静に廃神の影の動きを観察し、弱点を探す。「胸の……光っている部分……あそこが弱点かもしれない!」
和成
「弱点を見つけたのか!?よし、全員でそこを狙うぞ!」
7(なな)の覚醒――光の導き
7(なな)が描き続けた光の紋様が完成し、その中心に立つ彼女の体が強く輝き始めた。周囲に青白い光が広がり、廃神の影の動きがわずかに鈍る。
和成
「7が動きを止めてくれてる……今しかねぇ!」
夏美
「全力で撃つよ!みんな、準備して!」
和成は蒼く光る剣を振り上げ、廃神の影の胸元の弱点に向けて突進する。「おらぁぁっ!!」
夏美は冷気の矢を全力で放ち、弱点を貫こうと狙う。「これで決める――!」
みのたんは力を振り絞り、巨大な斧を振り下ろす。「全部まとめて粉砕してやる!」
ひよわは素早い動きで廃神の影の背後に回り込み、短剣で弱点を狙う。「今だっ……!」
7(なな)の光がさらに強まり、紋様から放たれた光の柱が廃神の影を包み込む――。
廃神の影
「ガァァァァアアア……ッ!!!」
巨大な叫び声が戦場に響き渡り、廃神の影はそのまま光の中で消滅した。裂け目が一瞬、光を放ち、次第に小さくなっていく――。
勝利と代償――次なる不安
静寂が戻った天照の廃墟。廃神の影が消え、異界の裂け目は少しずつ封じられつつあった。
和成
「やったのか……?」
彼は息を切らしながら剣を収め、戦場を見渡す。
夏美
「うん……封じられてる。でも、まだ完全じゃない……。」
ChinaRibonn
「みんな、大丈夫?すっごいがんばったね!」
彼女は笑顔で仲間たちを見渡し、癒しの光を放つ。
7(なな)は静かに座り込み、その瞳の光が少しだけ弱まっている。
ひよわ
「7……大丈夫?」
和成
「7が力を使いすぎたのか……。」
その時、遠くから不気味な風が吹き、再びカルト教団の残党が姿を現す。その中央には新たな司祭が立っていた――**「デイモン・クルス」**と名乗る男。
デイモン・クルス
「ほう、ここまでやるとは……だが、お前たちの戦いはまだ始まったばかりだ。」
彼は手を掲げ、不気味な笑みを浮かべる。「次に現れる“扉”こそ、真の試練だ――楽しみにしているがいい。」




