シーン20: 「天照の廃墟――希望と絶望の序章」
新たな舞台――天照の廃墟
黄泉の渓谷での戦いから数日後、アルカディアの一行は次なる目的地「天照の廃墟」に向かっていた。そこは古代の神殿が朽ち果て、異界の力が流れ込んだことで現実世界と異界の境目が曖昧になっている場所だ。
鬱蒼とした森を抜けると、目の前に広がるのは巨大な石柱と崩れた神殿――その中心には、不気味な光を放つ裂け目が浮かんでいた。石畳の上には古代文字のような模様が刻まれ、足を踏み入れるだけで肌が粟立つほどの異様な空気が漂っている。
夏美
「ここが……天照の廃墟……。」
彼女は冷気の力を纏いながら周囲を警戒する。「空気が……重い。異界の力が強すぎるわ。」
和成
「ああ……ここまで強烈な場所は初めてだな。」
剣を抜き、裂け目を睨む。「どうやらカルト教団が何か仕掛けてやがる。」
7(なな)は先頭に立ち、鋭い視線で裂け目を見つめている。彼女の足元には、薄い青白い光が滲み出しており、まるで異界の力を抑え込もうとするかのようだった。
ChinaRibonn
「うぅ……ここ、しゅごい怖い……。」
彼女は光の杖を抱きしめ、不安そうに辺りを見渡す。「でも、ChinaRibonn、みんなを守るから!」
みのたん
「ハッ、何が出ようが関係ねぇ!」
斧を肩に担ぎ、豪快に笑う。「ここで全部ぶっ壊して、あいつらの好きにはさせねぇ!」
ひよわ
「……本当に、何が出てくるんだろう。」
彼は小さく息をつき、短剣を構える。「僕、ちゃんと戦えるかな……。」
廃墟に仕掛けられた罠――カルト教団の挑発
一行が神殿の中心に近づくと、不意に地面が揺れ、崩れた石柱の影から複数の異形の兵士たちが姿を現した。彼らの体は黒い霧で包まれ、目は赤く光り、不気味な呻き声を上げている。
和成
「来やがったか……!お前ら、散るな!全力で迎え撃つぞ!」
???(謎の声)
「フフフ……ようこそ、天照の廃墟へ。」
突如、神殿の奥から男の声が響いた。それは異様に滑らかで、皮肉に満ちた口調だった。
ソロモン・アズガルド
「お前たちの愚かな足掻きもここで終わりだ。異界の力を前に、希望など存在しない。」
彼の姿は神殿の中央――裂け目の前に浮かび上がる。以前よりもさらに強大なオーラを纏い、その周囲には異形の兵士たちがひしめいていた。
ChinaRibonn
「また、カルト教団のやつだ……。」
ソロモン・アズガルド
「この裂け目は、異界の門。完全に開けば、裁定者さまの力がこの世を覆い尽くす。」
彼は腕を広げ、笑う。「貴様らには、この門を閉じることはできまい。」
異形の襲撃――力の真価
和成
「うるせぇ!この門は絶対に閉じさせてもらうぜ!」
その号令と共に、アルカディアの一行は異形の兵士たちとの戦闘を開始する。
和成は伝説の剣で敵を切り裂き、光の軌跡が黒い霧を浄化する。「おらぁっ、どけぇぇ!」
夏美は冷気の矢で遠距離からサポートし、動きの速い敵を凍らせて動きを止める。「これで終わりよ!」
みのたんは巨大な斧で敵を一網打尽にし、豪快に笑う。「ぶっ飛べぇぇぇっ!!」
ひよわは敵の背後に素早く回り込み、短剣で弱点を突く。「……これでどうだ!」
ChinaRibonnは光のバリアで仲間を守りつつ、癒しの力で傷を癒す。「大丈夫、大丈夫だよぉ……みんな、がんばれー!」
7(なな)の導き――封印の試み
戦いの最中、7(なな)が裂け目の近くへと歩み寄り、再び地面に紋様を描き始める。その光が広がり、裂け目を少しずつ抑え込み始めた。
ソロモン・アズガルド
「何だ、この光は……!? 7の力か……!」
彼の表情が歪み、焦りを見せ始める。「だが、この程度の光では私の計画は止まらん!」
彼は杖を掲げると、裂け目から巨大な異形――**「廃神の影」**が現れた。それは無数の触手と黒い鎧に覆われた巨体で、裂け目の守護者のように立ち塞がった。
和成
「……まだこんなのが出てくるのかよ!」
夏美
「でも、7ちゃんの光が届いてる!今なら封印できるかもしれない!」
ChinaRibonn
「しゅごい、7ちゃん……!でも、急がないと!」
絶望と希望――次なる戦いの予感
アルカディアは廃神の影を前にしてなお立ち上がる。7(なな)の光が完全に覚醒すれば、裂け目を封じることができるかもしれない。しかし、ソロモン・アズガルドはさらなる異界の力を使い、戦場は混沌の極みへと突き進んでいく。
和成
「絶対に負けねぇ……ここで封じるんだ!」
夏美
「もう、これ以上好きにはさせない!」




