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シーン17: 「新たなる力、試される誓い」

鍛冶場を後に――仲間の新たな力

伝説の炎が和成たちの武器に宿り、アルカディアの一行は新たな力を手に入れた。洞窟の奥深くに差し込む光の中で、それぞれの武器が静かに輝きを放っている。


和成の剣は刃が蒼く光り、振るうたびに空間が震えるような力を感じさせる。夏美の矢は冷気と共に霜を纏い、どんな障害も貫く鋭さを持つようになった。みのたんの斧は鋼のような重厚感を増し、敵を粉砕する破壊力を宿している。ひよわの短剣には光の軌跡が残り、素早い一撃がさらに研ぎ澄まされている。


和成

「……すげぇな。手に馴染む感じが全然違う。」

彼は剣を振り、軽く空を切る。「これなら、あの守護者にも対抗できる。」


夏美

「力が……冷気が、私に応えてくれる。」

彼女は矢を手に取り、光る矢尻を見つめる。「この力で、みんなを守る。」


みのたん

「ハハハ!最高だぜ、これ!見ろよ、まるで俺のために作られた武器だ!」

巨大な斧を振り回し、周囲の岩を砕く。「今度こそ、敵を全部ぶっ飛ばしてやる!」


ひよわ

「……僕も、きっと戦える。」

短剣を見つめ、少しだけ微笑む。「この武器があれば、僕もみんなと一緒に戦えるんだ。」


ChinaRibonn

「みんな、すっごーい!しゅごい、かっくいぃー!」

彼女は無邪気に手を叩きながら、仲間たちを見渡す。「ChinaRibonnも、もっと頑張らなくちゃ!」


7(なな)はその場で静かに座り、青白い瞳を輝かせながら仲間たちを見守っている。その姿はどこか安心しているようにも見えた。


再び動き出すカルト教団――次なる司祭の影

一方、その頃、鏡ノ森の外れでは、カルト教団の残党が鍛冶場での異変を察知し、不気味な儀式を進めていた。新たな司祭**「ソロモン・アズガルド」**が、異界から黒い力を引き出しながら立ち上がる。彼の姿は痩せ細り、衣服は異形の模様が刻まれた長いローブを纏っている。


ソロモン・アズガルド

「フフフ……ついに、鍛冶場が目覚めたか。」

彼は黒い霧を手に取り、歪んだ笑みを浮かべる。「あの愚かな者たちめ。伝説の武器を手に入れたところで、裁定者さまの意志には抗えぬ。」


彼の背後には、数十人の信者が異形の姿に変わりつつあり、不気味な唸り声を上げている。


ソロモン・アズガルド

「次なる扉を開き、裁定者さまの力をこの世に降臨させるのだ。アルカディアの輩など――この私が消し去ってやる。」


鍛冶場からの帰還――次なる目的地

鍛冶場を後にしたアルカディアは、険しい山道を下り、次なる目的地への計画を立てていた。彼らの目指す場所は「異界の裂け目」が新たに観測されたという**「黄泉の渓谷」**だった。


和成

「鍛冶場で力を手に入れた以上、次にやるべきことは決まってる。」

剣を握りしめながら、険しい表情で言う。「カルト教団を叩き潰して、異界の裂け目を封じる――もうこれ以上、あいつらの好きにはさせねぇ。」


夏美

「“黄泉の渓谷”って、確か昔から怪しい噂が絶えない場所だよね。」

彼女は地図を広げ、指でその場所を示す。「そこに新たな扉が現れたなら、急がなきゃ。」


ChinaRibonn

「渓谷ってことは、また怖いところなの?ChinaRibonn、こわーいの嫌だよぉ……。」

しかし、すぐに笑顔に戻り、拳を握る。「でも、みんなと一緒なら大丈夫!ChinaRibonnも守るからね!」


みのたん

「へっ、なんだっていいぜ!次の敵も俺が全部ぶっ飛ばしてやるからな!」


ひよわ

「みのたん、あんまり無茶しないでよ……。」

彼は苦笑しつつも、短剣を握る手には決意が見える。「僕も……できることをやるよ。」


7(なな)は青い光を放ちながら、渓谷の方向を見つめ、小さく鳴いて仲間たちを導こうとしていた。


葵の静養――遠くから見守る存在

その頃、安全な場所に残された葵は、静かに眠りながら意識の中で「裁定者の声」を感じていた。


裁定者(声)

「お前はまだ終わっていない……人類の選択を見届けよ……。」


葵の手が小さく動き、微かな光が指先に宿っていた。それは、彼女が再び仲間の元へ戻るための力となりつつあった――。

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