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詩集/日々  作者:
93/200

三日月

夕暮れに、足早に浮かぶ三日月は寂しげで。遠く眺めていれば、沈みゆく暁のゆらめきに、呼応するのか憂いて見える藍色の夜の先駆け。

町には帰る人が多い。ブーツも、自転車も、学生鞄も、駅から出ては、迷うことのなく。広場の大時計の下に、人待ちもなく。


日の終わりを眺める三日月は、寂しげで。すっかり落ちた日の光に、名残惜しむように黄色の肌を晒して見せる。

疲れたように街を急ぐ車たちのヘッドライトとその色はよく似ていた。何かを探すような、探すのは。


また明日、はいつ訪れるのだろう。三日月は知らなかった。

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