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凪の水面、波の過ぎた後
波の去った後の凪。透明で鏡面で澄んだ空を映す。まるで雲は天地に二つあって。
嵐がすべてを薙ぎ払ったなど、露にも夢にも思わないような。二股の木は一方が折れて、残った枝の緑が風に揺れる。
風は涼しい。潮の香りをはらんで空々しい。すがすがしく水面のつめたさを吸い込んで、優雅に吹いて海鳥を空の向こうへと運び、水面の底の亡骸には顔も向けない。
波の去った後の凪。透明で鏡面で澄んだ天上を二面に映す。どこにも人はいないようで。
波の去った後の凪。透明で鏡面で澄んだ空を映す。まるで雲は天地に二つあって。
嵐がすべてを薙ぎ払ったなど、露にも夢にも思わないような。二股の木は一方が折れて、残った枝の緑が風に揺れる。
風は涼しい。潮の香りをはらんで空々しい。すがすがしく水面のつめたさを吸い込んで、優雅に吹いて海鳥を空の向こうへと運び、水面の底の亡骸には顔も向けない。
波の去った後の凪。透明で鏡面で澄んだ天上を二面に映す。どこにも人はいないようで。