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詩集/日々  作者:
84/200

陽炎の夏

陽炎みたいに揺らめいていた、僕らのいた夏を思い出す。

コンクリートの上。どこまでも行くべき道は続いているようで。行くべき場所はどこにでも残っているようで。

路地裏の向こうには野良猫と秘密基地が待っていて。高架下の河川敷には、秘密のノートを残していた。いつか君が見つけられるように。

青い青い、高い高い、空。

白く巨大な入道雲はいつだって僕らを見下ろしていて、だから僕は一人睨み返していた。


いつか終わることを知っていただろうか。いつか終わることをどこかで気づいていた。

大人たちが懐かしむ夏を。僕らが必死だった夏を。君が笑っていた夏を。


あの夏はとうに過ぎてしまったけれど。

今もどこかの子供たちの上に、残っているのだろうか。

陽炎みたいな、汗の流れ、喉の乾く夏は。白く高く、見下ろしてくる入道雲は。


あのノートは、まだ残っているだろうか。

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