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春の涙
向上心はそうもなく、君がために春は泣く
憂を帯びた春風は、桜そよけき、花弁を乗せ。
あれよあれよと流されては、辿り着くは一級河川。
大流の前に花弁は塵となって、僅かに桃色に染めて、流れは街を眺めながら、春を海へと攫っていく。
見送ることで、得られるものは何もなく。空は静かに笑っている。
儚さを憂う背中をときは待たず、いつも静かに笑っている。
世界はいつでも微笑んでいる。あらゆるものの存在価値に対して平等に。哀しくなるほどに。
向上心はそうもなく、君がために春は泣く
憂を帯びた春風は、桜そよけき、花弁を乗せ。
あれよあれよと流されては、辿り着くは一級河川。
大流の前に花弁は塵となって、僅かに桃色に染めて、流れは街を眺めながら、春を海へと攫っていく。
見送ることで、得られるものは何もなく。空は静かに笑っている。
儚さを憂う背中をときは待たず、いつも静かに笑っている。
世界はいつでも微笑んでいる。あらゆるものの存在価値に対して平等に。哀しくなるほどに。