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詩集/日々  作者:
75/200

夏の教室/踏切

夏の教室


爽やかな夏。透明な光。半袖のセーラー服の少女たちは、よく笑う。白いレースのカーテンも吊られて笑うように揺れる。

涼やかな風だけは訳を知っていた。透明な風だけが君を憂う。


窓際、一番後ろの一番いい席。透明な花瓶、水色と黄色とピンクの花束、透明な君。



踏切


黄色と黒の警戒色。カンカンカンカン、赤、赤、赤、の点滅。来るな来るなと叫ぶから、越えてしまうんじゃないだろうか。越えてしまうようなような奴らはいつだって、何かに反旗を翻したい。


コート、ポケット、その中の俺の手は別に翻したいこともなく。ただ握りしめられている。

酒飲み帰り、デート帰り、バイト終わり、塾帰り。カンカンカンカン、警報音が警報音でしかないやつらの中に混ざって。ふらっと、ぼうっと、前を向いては、焦点が向こう側に向いて。ふっと。


ズダン!


と轟いて過ぎ去っていく列車が視界を遮断する前。一瞬目があったのは、踏切の向こう、俺と同じ目をした制服の少年。



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