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アイス/夢に眠る
アイス
アイスが溶けて滑り落ちては、
親指と人差し指の間に落ちたとき、
急いで冷たさをつまみ口の中に放り込んでは、
ソーダ味が溶けて頬の中に広がるので、
氷の粒をガリガリと噛んでは、
夏を食べていると想うのです。
夢に眠る
時の窓、夢に眠る、
広がるのは星の海、あるいは深海の底の底
浮かぶ光は遠くて淡く、掴めないから、輝くので。
息もしているか分からない世界で、逃げるように歩き出しては、
暗闇の中を急いで急いで、光の方へと征くのですが。
星空は、あるいは深海は広すぎて、心細くなっては、
途中でああと怖くなって、諦めては足を止めて。そして夢から覚めるのです。
そして夢の方がよかったと、星柄カーテンの締め切った部屋で想うのです。




