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詩集/日々  作者:
69/200

飛び降り

花壇から地面へ飛び下りる。ぐらっと足を放すとき、ひやっとするのは普段何も感じない心の奥。足へ響くのは40kgのこの体重。


階段を三段とばして飛び下りる。ぐんっと足を押し出す時、わっとするのは心の奥。上履きが階段の端の固さをよく感じて、何もない空中を心細くかっきる。着地は体操選手みたいに手を揃えて前に突き出して。手をつかないようにゆっくり立って。足の裏の痛みをよく覚えて。


木の上から飛び降りる。足場の太枝はわずかに揺れて、頼もしいようで意地悪なようで。ざわざわ騒ぎ立てるのは風に吹かれた青々の葉。

ざんっ、と木を揺らして飛び下りる。木の根交じりの、凸凹の地面がすごい速さで襲い来る。

思わず手で押さえつければ、ばんっと僕は下から殴られた。こけて、転がって、ざらざらの痛みが体を擦り付ける。起き上がれば、掌は砂の白と、血の赤がにじんでいて。

僕は少し笑った。心臓がどきどきとしている。体もどくどくと脈を打つ。

シャーペンを握るだけの手じゃなく、座り続けるだけの体じゃない。塾に行くなんかより、よほど。


つぎはどこから。

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