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詩集/日々  作者:
65/200

通り雨

水たまりの水面、通り雨。

傘の唄。雨靴のリズム。雨雲はおどけて、陽光と戯れる。


急ぐ足。逃げる足。留まる足。悠々と往く足。

雨粒が撥ねる。短い生に未練は残さず。初夏の通り雨。


風の奔る。空を掻きまわしては、雨粒の飛ぶ。飛んではシャツを濡らし。カバンを濡らし。ズボンを濡らし。


悪態。ため息。笑い声。誰かを呼ぶ声。

ざあざあと。晴れ間覗く空に雨は鳴る。通り雨。街を濡らしては、濡らしてゆく。

水たまりと、雨滴たらす衣服だけを残し去りゆく。


せいせいとして空は晴れる。蒼天を残し去りゆく。

やがて夏の来る。

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