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詩集/日々  作者:
63/200

診察券

診察券は持っていたはずだが、白い待合室の長蛇の列に、飽き飽きとして列を抜ける。

病理とともに街中へ出れば、そこは変わらず灰色の日々が回り。

病人たちはまともな姿勢でビルの根元を闊歩する。


診察券は持っているはずだが、どうにも診察室まで踏み込めない。

踏み込む者はたくさんいるが、自分の足元はまだ確かならば、歩けるのならば、気が引ける。

白衣の医師のボタンの閉まった胸元にもたれかかるには、まだ心の罅は浅く気が引ける。


病人たちは、まともな姿勢でビルの根元を闊歩する。

やけに白みがかった空を、石灰色の雲が蠢いては、お日様だけが狂わず淡く白円を中天に描く。

平熱ではあるが、少し肌寒く。

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