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幽霊船上楽団
骸骨のタップダンス。幽霊のパントマイム。首無しドレスガールズのワルツ。
余興はそこそこに。赤いカーテンは開くのです。鎮魂楽想のはじまりはじまり。
幽霊船は悠々と。
水死船夫はオーボエの名手。腐った雑用係は清廉なチェロを。腹穴情婦はピアノが弾けて、脚無し用心棒はシンバルが得意。
蜂の巣船長は威厳たっぷりに指揮棒を振り。首だけの見習い小僧が自慢のソプラノを響かせる。
月夜の下を、霧の中。幽霊船は、爛々と。
向かう先は誰も知らない。
唯一つ確かなのは、その楽想を聴かないように。




