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詩集/日々  作者:
56/200

夜と映画と非難区画

夜は逃げ込みやすい。夜は避難防空壕である。

夜に人は眠る。僕は起きている。

だから夜はいい非難区域になる。追手はいなければ、声もかからなければ、目も向けられなければ、静かである。


イヤホンでモニターにしがみつくといい。PCは眠らない。プライムビデオも眠らない。映画は眠らない。眠くなる映画もあるにはあるが。それでも眠ることが朝への助走になる気がして、僕はクソ映画にも朝まで付き合う。逃げ込ませてくれるなら、急にヒロインが敵に寝返ってもいいのだ。

登場人物たちは眠らない。泣き、死に、怒って、生きる。そういうものがモニターの中に連れ込ませてくれる。モニターのある部屋の中は夜の中であるのに、明るかったり、夕焼けだったり、ドイツだったり、戦国時代だったり。

逃げ込ませてくれ。魅入った画角に。連れ出してくれ。登場人物の傍に。

ここに居させてくれ。エンドロールまで。

どこに?

映画の中に? モニターの中に? この部屋の中に? この夜の中に?

昼でないところ? 学校でないところ? 父と母に合わなくていい場所? ここではないところ?


唯ひとつわかるのは、

夜は明けようとし続けること。


「視聴済み」の回数ばかり増えていく。

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