49/200
赤HPと最寄り駅
白線を越えられないほどの絶望。だから夕日がよく目に焼き付く。
各停を待つまでの急行一本を、今日も見過ごしてやる。
死にたい死にたい死にたい死にたい。口に出せど、呪詛というより赤子の鳴き声のそれ。
(淋しい淋しい淋しい淋しい)。口に出さないから、昼休みと勉強机の上の孤独はよく体になじむ。
(死ね死ね死ね死ね)。口に出せないから、奴らは「メ」が“リ”なのだと、主張を高らかにイジし続けている。
薄幸っぽく死んだ魚の眼を真似して。達観っぽく、漫画やラノベの中の主人公たちのたたずまいを真似して。
今日も家に帰るので。多分明日も学校には行くので。死んだふりで。ちゃんと。
今日もまた、俺は瀕死の勝利を積み重ね続ける。




