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詩集/日々  作者:
41/200

氷の弁解

「悪かった」

それは僕らの口癖となった。

外の夜みたいに冷たい午前0時、二人は別々に明日を想う。愛情とか、仕事とか、将来とか、言わなかったほうがよかった言葉とか、別々に。


当てつけみたいに洗い忘れた一枚の皿も。わざとみたいに合わなかった目も。逃げるみたいに出ていった朝も。美味しかったのに、口角一つ上げなかった作り置きも。


「悪かったって」

それが僕らの口癖だった。

悪かったのは二人だった。でも、悪かったのはどこだった? いつだった。

リビングの空気の粒子の隙間に、小さく汚い氷が張っているような。

上手く息が吸えないのに。


「悪かった」

吐き出すのは、そればかりで。


氷は厭らしく、霜の手を伸ばしているのだ。

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