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夏と破壊
空き地に爆弾を投げ込もう。
下駄箱にトカレフを忍ばせよう。
帰り道にまきびしを敷き詰めよう。
夕日はギラギラ。ランドセルの重みを思い出した。エナメルバッグに、SMG。中の教科書はすべて思想書、戦術書、発禁書。
防眼ゴーグルが欲しくなった、水泳ゴーグルのゴムっぽさを思い出した。
ポケットにナイフ。スニーカーには仕込み刀、かかとから出るやつ。自転車には自動掃射銃を取り付けて。
カラカラとペダルを廻す。遠くからの爆風みたいな、夏の突風。シャツがはためいて、バキバキの腹筋がちらついた。
夏め。14回目の、夏め。
汗でだくだくのまつげを持ち上げて、オレンジっぽい空の奥の紫の宇宙を睨んだ。
アイスが食べたくなった。




