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詩集/日々  作者:
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感傷と腐敗

感傷に浸る。そのたび、黴が脳をむしばむ。湿気がひどいからである。

自己を嫌う。そのたび、内臓がきしむ。背を曲げるからである。

今日を憂い、明日を呪い、されど今日は今日の風が吹いて、明日は雨の予報。

滞りなく世界は周り、停滞した思考回路が、現実と感傷にひずみを生む。

循環無き代謝が、多分、体を腐らせていく。


されど。


煮凝った思考が、固まった肩が、曲がった首の骨が、視点を昨日から変えさせ、鬱屈を募らせ、私に衝動を生むのであれば。その衝動が言葉になるのならば。


それは腐敗ではなく、発酵であると。言い張れやしないだろうか?

しないだろうか。


風が乾いている。今日は雲の多い、うだつの上がらない晴れであった。

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