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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第二章 ミクロな世界の生き方

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85 私、中二スキルに目がないんです。

なんがバグり散らかしてましたね。

―ということなんだけどどういうことかわかる?


{使えなかった?}


聞く?


{頼むわ。}


ほい。


{パクテルアクストラレータからの要請を受け取りました。希少スキル「訃眼 lv.l 1」を起動しますか?

―yes

―no}


Yes。


{起動に失敗しました。}

{へえ。}

{こんな表示は初めてだな。}

{このままでは使えないんですよね?}


うん。

いや、説明文を見るとこいつ相当ダメージ稼げるっぽいから使いたいんだけどなー。


{「術者の平均魔法攻撃能力×1ダメージ」だっけ?}


そ。


{オリジナルの平均魔法攻撃値が 8881 だからまんま 8881 ダメージか。}

{強くね?}


相当強いし、これでまだレベル1だかんね。


{とするとこの状態は割と重大な問題だったりする?}


うん。

大問題だ。


{これはどうにかしないといけませんね。}


そうなんだよなー。


{ごり押しでも駄目だったんでしょ?}

{何か根本的なところに問題があったんだろうねー。}

{オリジナルの頭か。}

{マジか。}

{…もしかしてですが。}


何か分かった?


{オリジナルといいますか、私たちバクテリアには目がついていないから訃眼を使えなかったのではないかと。}


え?

目、無いの?

マジ?


{ほんとだ。}

{ねーじゃん。}


え?

てか今の私ってどんな姿?


{ちっさい?}

{白い?}

{でかい?}

{キモい?}

{私に似てます?}


散々なんだけど。

でも自分で自分の姿なんて鏡でも見ない限り分からないんだよなー。


{分裂スキルでオリジナルの分体を作ったらいいのではないかと。}


それもそうだ。

んじゃ、残ったウイルスとかの死骸を取ってきてと。


{パクテルアクストラレータからの要請を受け取りました。固有スキル「大分裂 lv.l 2」を起動しますか?

―yes

―no}


Yes。


ポコ…ポコポコ。


…とりま適当に作っといてと。


できたね。


じゃあ枯渇した SP を回復させて…ってあれ?

お腹が減ってない?

あー。

SP が三桁いってたんだったわ。

道理で減らないわけだよ。

というか、ステータスが上がるとこういうことになるんだな。

力こそ全て。

いい時代になったもんだ。


{何かオリジナルが世紀末みたいなこと言ってるんだけど。}

{まあ事実その通りだけどねー。}

{マジかい。}


ふ。まあいいのさ。

改めて私の分体を見てみる。

タコ型エイリアンに似た体は相変わらず。

そして絹を連想させる真っ白な体に、触手に紛れながらも異質な雰囲気を放つ凶悪な真っ白い鎌。

確かに五号の種族であるフォート・エスプリットモートそっくりだ。

言い表すなら某ポケットな化け物の色違いみたいな感じ。


ただ、真っ白なせいで明暗が別れすぎてキモさが倍増してる。


そして、目は…ないね。

というか今更気づいたけど他のバクテリア達も目がない。

何の違和感もなく普通に周りが見えてたからなんの疑問も持ってなかったけど、そもそもバクテリアなんかに目何て高度な器官なんかがあるわけないよなー。


ビックリだぜ。


…だとすると今見えてる景色は何なのか。

うーん?

分からん。

きっとレーダー的な謎器官があるんでしょう。

となると五号の言う通り目がないからこのスキルを使えないって説は本当にありそうだね。

てか、そもそもの話として何で目がないバクテリアに目が必要なスキルを与えるのか。


嫌がらせなのか?

嫌がらせなんだな!?

くっそー。


まあ、使いたいのなら目がある生物に新しく手に入った大洗脳でも使って寄生すればいいのか。


ま、こんなミクロな世界に目のある生物がいるのかなんて甚だ疑問だけども。

ア:ということで先日はバレンタインデーでしたが。


山:はい。


ア:精算の時といきましょうか。


山:ふっ。


ア:珍しく余裕の表情。


山:顔面偏差値65(自称)の僕のモテ力を舐めてもらっちゃ困りますぜ。


ア:自身ありげですね。では、リザルトをどうぞ!


山:□個!


ア:成程。


山:…なんかモザイクかけられたんだけど。


ア:まぁ結果は読者様のご想像にお任せということで。


山:聞いた意味はなんだったのか。


ア:茶番のいいネタだったからでしょ。


山:メタい。


ア:…一応私もチョコ持ってるんですが欲しいですか?


山:…いいですよ。


ア:本気ですか。


山:いや、創作の中の山鳥(自分)に対してアカツキ(自分)がチョコあげるって、それじゃぁただの可哀想な人になるじゃん。


ア:貴方が一番メタいですよ。



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