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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第二章 ミクロな世界の生き方

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77 圧倒的双極

{おいおい。}


いやでもマジでこれ大問題じゃね?

私、というか私たちの本来の特性を思い出してみろ?


{は!?}

{陰キャ、ボッチ、コミュ障、厨二病、図書館の王、教室の角の主、ゲム厨、引きこもり、

etc…}

{やめろ!やめるんだ二号!その名は私たちの古傷を押し広げる!}

{うわぁぁぁああああ!}


このままでは、私たちは死んでしまうかもしれんな。

ほら、さっきの五号の挨拶を思い出してみろ。

あれはラブコメとかのサブヒロインであんま目立たない役だけどなぜかたまにヒロインよりもインターネット投票で順位が上になるタイプの可愛い後輩タイプの子だ。

それは我々の双極に位置するぞ。


{いったいどうすれば!}

{これはこの世界の危機だ!}


ふむ。

…一号。行くんだ。


{ふぁっ!?}


一号。

なんか適当に話しかけてみてくれ。


{お、オリジナルたちは!?}


私たちは一号と五号の会話データから分析し、五号がどうしてあんなになってしまったのかを分析する。

だから、一号。

逝ってこい。


{「いく」の字が違う気がするんですけどぉ!?}

{大丈夫。一号。お前の勇姿は一生忘れない。}

{ちゃんと骨は拾ってあげるからな!}

{若くして逝くなんて…。可哀想に…。}

{おいこのゴラ。}


では、頼む。


{いやなんで今の流れで「では」って言えたし。}


だめ?


{いや、オリジナルの命令とあらば行くけどさぁ。}


おおおお!

行ってくれますか!


{いや、まあ、うん。}


ありがとう!

みんな!一号をたたえるんだ!

一号様だ!


{一号様!}

{一号様!}

{一号様!}

{いや、おおありがと。じゃ、私の勇姿、しっかりと見てろよ!}


ああ!

華々しく散ってこい!

そうして意気揚々と五号のもとに漂っていく一号。

…チョロかったな。


{だな。}


…。


という訳でチョロインな一号を五号のもとに向かわせてと。

早速聞き耳を立ててみましょうかね。


{あ。一号さん。こんにちは。}


むむ?

このそこはかとないクールビューティ&年下感を感じるこの声は五号かな?


{ア、ハイ。}


そしてこのガッチガチに緊張しまくった片言が一号と。

いやー。

やっぱ声って話し方によって全然雰囲気が変わるものなんだなー。

おんなじ声なのに一号と五号ではドブガエルの鳴き声と鶯の囁きくらいの差が出てくるわ。

発見発見。


{何か私に用があってきたんですか?}

{あ、いや。ない、訳でも、無いような、あるような?}

コミュ障過ぎて言葉が途切れ途切れになっていく一号。

{そうなんですか。話し相手になってくれるだけでも私は嬉しいですよ。}


一号の意味不明単語ノートからの五号の圧倒的神対応。

私じゃなきゃ見逃しちゃうね。


{あ、えっと、ありがとう?てか、よくわ、私が一号分かったネ?}


もはやだんだんと中国っぽいしゃべり方になっていく一号。


{ええ。先ほどの会話から一号さんが一号と呼ばれているのは推測できましたし。}


できるメイドオーラを醸し出してくる五号。


てか、さっきの会話聞かれてたのねー。

ま、分体間でのテレパスは大体は共通だから筒抜けだったってのは当たり前なわけだけど。

ということでコミュ障発動中の一号と陽キャオーラを振りまく五号との会話を尻目に私たち生き残りし者は会議を始める。


{オリジナルさんや。一号へのヘルプは考えなくてもいいん?}


三号が一号に触手を指しながら言う。

…よく聞くんだ三号。

君たちは私の分体であり、私のコピーとも呼べる存在。つまり一号のコミュニケーション能力の元となっているのは私だ。

だから結局私たちが言ったところで状況は変わらない。

つまり行く必要はない。

というかぶっちゃけ行きたくない。

あの五号を前にして一号と一緒だとしても絶対に 1on1 で話したくない。

そういうことだ。


{なるほど。納得。}


{…!}


今一瞬一号の心の叫びが聞こえたような気がしたけど全く気にならない。

そういうことにしておこう。


{それはそうとオリジナル。五号がああなったのは単純にバグなの?それとも仕様だったり?}


さあ?


{さあ?て。ちょいオリジナル。自我植樹スキルを鑑定してみてよ。}


おっけー。

ほい。


{自我植樹

バクテリア種固有スキル


・バクテリア種固有スキル「分裂」によってできた分体に自我を植え付ける。

・自我を植え付けた分体はオリジナルが操作する権限を失う。

・自我を植え付けられた分体はオリジナルの性質に似る。

・自我を植え付けられる分体の数はレベルによって変化する。Lv.18 の場合、262144 体植

え付け可能。


特記事項:262144 体以上の分体を操作した場合、記憶の喪失、自我破綻、全身不随を患う可能性あり。}


うーむ?

特にこれといって今回のことを説明するような記述はなさそうだね。


{という事はだオリジナル。}


ん?


{ぶっちゃけ考えても保留してもわからなそうだし、私達は何の因果か謎の頭いい感じのサブヒロインキャラを仕様の穴をついて手に入れることができた。今回の件はそれで完結ってことでいいんじゃない?}


んー。

やっぱそういう結論に落ち着くかなー。


{だな。}

{ヘルプ!ヘルプミープリーズ!}


…んじゃ。行きますか。


{{りょーかい。}}


私達は対人によって死にかけている一号とサブヒロインな五号のもとにいった。


{…。}

{オリジナル。何かありました?}


私の姿をとらえた五号が一号から目線を外してこっちに話しかけてくる。


私、ミー。コームダウン。おーけ?オーケー。アイムコーム。オウオウオウオウ。


ふう。


フォート・エスプリットモート。君の名前は我々審査委員によって五号に決定した!


{名前をくださるとは大変恐縮の限りです。改めまして五号です。よろしくお願いします。}


あーうん。

うん。

喜んでくれているようで何よりだぜ。


{ねえねえオリジナル。この子、いい子だわ。}


そだな。


ア:話の内容だけで言ったらサブヒロイン的新キャラ登場!って感じですけど、全員バクテリアですからね。


山:きっと神絵師かなんかが擬人化してくれるさ。


ア:神絵師が目をつけるほど有名じゃないでしょ。


山:『やまとりのせいしんに999のダメージ!』


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