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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第二章 ミクロな世界の生き方

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74 実力のある厨二

とりあえず、進化した子たちの中から一体ずつ呼び出して一列に並べさせてみた。


ほぉー。

こうしてみるとやっぱり壮観だねー。

ミクロスは、やっぱりというか説明文通りに私の体がそのまま直接大きくなったって感じになってる。

倍率としては大体五十倍くらいかな?

ミニマムと同じくらいの大きさだね。

原点回帰って感じ。

因みに、ルンターでレッサーな私の体は、紫地に白い斑点がブツブツ這ってるそれはそれは気持ちの悪いフォルムしてるんだけど、ミクロスはそれをまんま大きくした感じだから、気持ち悪さで言ったら原点回帰の比じゃないね。


ま、でも大きくなったってことは絶対ステータス値も変動してくるわけだから一概に悪いことだけってわけではないかな。


で、ルンター…は九割がた変化なしかな。

てか私の姿から全く変化してない。

ま、強いて変わってるところを上げるとしたら、私の体に這ってる斑点模様が紫地に白斑点の所、ルンターは白地に紫斑点って感じになってる位だね。

ま、こいつも説明文によれば私よりは種族的に上位に位置してるらしいし、配分的にはミクロスと同じ感じになるんじゃないかな。


で、グロウ。

…うん。君変わったねー。

体長に関しては私の半分?

あ、いや、体長変化スキルを抜いた私のサイズから考えた縮尺なんだけど、まず、目に見えて触手の数が増えた。

もうね、触手を目で追うだけで酔い始めてくるレベルで増えた。

バクテリアに三半規管なんてあったかていう疑問は電脳世界の果てに放り投げて、数だけで言ったら倍近くには増えてるんじゃないかな。


んで、次に体色が変わった。

どういうことが変わったかっていうと、元は紫だったバクテリアフォルムは黄色地になり、白色の斑点は黒色の波線が葉脈みたいになって全身を走っている。

感じとしてはまじめだった中学生時代の友人が高校生デビューしちゃって髪の毛を金色に染めて別人になっちゃったって感じ?

まぁ実際、種族的には別物に成り上がっちゃってるわけだけどもね。


で、次。マジッ君。

…うん。

グロウほどじゃないにしても君も随分と変わったねー。

まずやっぱ体色が変わった。

何というか説明するのが難しいんだけど、絵の具を水に垂らしたような感じ?

体長に関してはグロウと同じでノーマルなルンターレッサーバクテリアと同じなんだけど、圧倒的マーブリング感がある。

この子の場合は、紫と黄色がグニャグニャ混ざり合ってる感じ。

さらに、今言ったように、これは今私の目の前にいるこの場合で、なぜかクローンなのにこいつらには体色に謎の個体差がある。

大体のマジッ君は紫となんかの色が混ざったような体色をしてるんだけど、時たま、蛍光ピンクとか金メッキみたいなやつがいてなんか目がやばい感じになっちゃってる。


うん。

はたから見たらこの集団が一体どんな風に見えてるのか非常に気になるね。

私たちクローンだから見えないだろうけど。

で、まあ百歩譲ってこの体色のめちゃめちゃ具合はいいとして、こいつらにはもう一つ大きな特徴がある。

実は、このマジッ君の額?胴体?…取り敢えず触手が生えてる付け根の上の部分にはよく魔法陣とかに書かれていそうな魔法文字っぽい各印が刻まれてていたのだ。

ひょっとして中二病なのかな?

いや、実際に魔法自体は使えるからそういうわけでもないのか。


うむ。

取り敢えずマジッ君は見た目がかっけえ!以上!


で、最後にフォート。

ああ。認めよう。

お前がナンバーワンだ。

あ、勿論中二病グランプリでね。

まあ、当然フォ-ト君も見た目が変わってた。

こいつもやっぱり体長自体は変わってないけど、まず体色が真っ黒になった。

それはもう真っ黒。

宇宙空間を彷彿とさせるレベルで一切の妥協を許さない黒。

そして、一番の特徴が、触手に生えた一本の漆黒の刃。

元々バクテリア種は戦闘態勢に移行すると、毒刃という刃をすべての触手から生やすようになる。

でも、戦闘態勢を切ってるときはすべての触手はただの棒状の何かになり、ムーンを七割消し飛ばした不殺せんせーみたいな感じになってる。

でも、このフォート君は、戦闘態勢に入っていない通常体勢でもデフォルトでこの触手が生えている。

イメージとしては死神の鎌ってのかな。

で、こいつの異常(中二病)さはこんなもんじゃない。

もしかして、この鎌がデフォルトで生えてるってことは戦闘態勢になれないんじゃね?という疑問を持った私は、恐る恐るフォート君を戦闘態勢に移行させてみた。


結果。

デフォルトでついてた鎌がすべての触手から生えてきて、元々生えていた触手に関しては黒紫色のスパークがバッチバッチはじけるようになった。

うん。

イケメンや。

もうね。

取り敢えずイケメンや。

圧倒的中二病イケメンて感じ。

あー。

かっけぇ。


…バクテリアじゃなければ。

山:もうね、今更ブックマーク登録の催促とかそんなちゃっちいことしませんよ。


ア:成程。


山: 結局人気が出ないってことはそれまでの実力だったってわけですし。特に気にしませんですわ。


ア:ここまでが建前という名の強がりですね。して、本音は?


山:評価が欲しい!


ア:何がなんでも?


山:見てほしい!


ア:なんでもするから?


山:ブックマーク登録とか諸々してくだっさい!

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