43 傀儡だった説
ま、予想外なことはあったものの、本来の目的である分体の生成自体は大丈夫っぽいから、とりま分体の進化始めちゃいますかー。
じゃ、先ずは私が作った 200 体以外の分体よ!進化するんだ!
{キングからの要請を受け取りました。ルンターレッサーバクテリアへのオリジナルのクローンの進化を開始しますか?
―yes
―no}
ああうん…
…は?
ちょっと待った。
今ちょっとばかり聞き逃せない言葉が聞こえたような気がする。
「キング」
って何ぞや?
{キング
オリジナルとなる個体のスキル的上位に位置する個体。
:ルンターレッサーバクテリア}
あー。
なるほどね。
つまり私のことか。
オッケー。疑問は解けた。
じゃ、進化を始めますか。
{キングからの要請を受け取りました。ルンターレッサーバクテリアへのオリジナルのクローンの進化を開始しますか?
―yes
―no}
Yes。
{進化を開始します。}
おっし。
進化が始まったっぽいね。
しっかしキングかー、
なんて安直なネーミング。
ってことはその感じでいったらキングの次はオーバーロードかエンペラーってことになんのか
な?
{エンペラー
キングとなる個体のスキル的上位に位置する個体。
:ルートバクテリア}
あ。
ほんとにあった。
へー。
え?
まって。
「ルートバクテリア」?
だれ?お前。
{ルートバクテリア
バクテリア種最高進化形態の参型。
遍く種の固有スキルを保持しており、厄災級に指定されている。
特記事項:術者のスキル的上位者。}
は?
え?
まって?
ってことは…え?
私はこのルートバクテリアって奴の「分裂」スキルで作られた分体ってことなのか?
要するに、私はルートの分体であるこの体に乗り移ってるってるって事なのかな?
まさかの思わぬところでマイマザー発見なんだが。
…いや。
待て。
一つの疑問がふと頭によぎる。
全身の細胞、本能が叫ぶ。
その考えはやめろ。きっと後戻りできなくなると。
でも、この体にこびり付く魂が、心がその声を聴くことはない。
考えを放棄することはない。
疑問がさらなる猜疑を生み出し、混濁する。
そしてその問いを実体化させてしまった。
私は、いや。「私」は、ルートの「自我植樹」で作られた作り物なんじゃないのか?
テスト終わりましたよと。
ええ
赤点確実ました。




