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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第八章 ミクロな世界の侵略

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319 座標指定

怒涛の1/14連投


「Code.6ってステータス的には?」


「弱いね。北部高原の主的な立ち位置にしてはいるけど、元々の役割はシミュレーション結界に人を近づけさせないためのやつだし、ダンジョン産の奴じゃないから進化も難しいはず。しかもー」


妃奈が頭に手を当てて険しい顔を浮かべる。


「しかも?」


「…あいつ多分魔法主体じゃなかったかな?」


「やばくね?」


「やばいよ。めっちゃやばい。」


魔王城ダンジョンに飛ばされなかった元神達は少なくともCode.10に対抗できるくらいのステータスになっていた筈だ。


魔術然り魔法然り、シミュレーションに依存した魔法システムは術者のSPに依存している。


大して強化されてもいない外の魔物がそれに対抗できる道理はなかった。


{「時空魔法」の発動を確認しました。}


妃奈がワープゲートを展開する。


「…女神様は一緒に来れないよね。」


一瞬沈黙した妃奈は、私の方に向き直って言った。


「本体は。私たち二人が同時に動くのにシステムの処理は追いつけないだろうし。」


「Code.6の奪取は?」


「あれにやらせる。」


妃奈の問いにリビングの方で膝を抱えて丸まっている私の人形を指差す。


「おっけー。」


妃奈はその回答に一言軽く返すと、一息にワープゲートに飛び込んだ。


妃奈の姿が暗闇の中に消えたと同時に、リビングから私の人形が家具を薙ぎ倒しながらその跡を追う。


人形が暗闇に消えたと同時にワープゲートは消滅し、後にはメチャクチャになったリビングとダイニングだけが残った。



…。



feat.妃奈


景色が切り替わる。


時空魔法の接続点は3次元にあるから肉体的にも時間的にもラグはほとんど発生しない。


ワープゲートに入った時の体勢のまま、前屈みになって地面を撫でる。


{「魔王」を発動しました。}

{「身体超強化」を発動しました。}

{「獄地魔法」を発動しました。}

{「獄炎魔法」を発動しました。}

{「獄地魔法」を発動をました。}

{「引斥魔法」を発動しま…


女神様ボイスっぽい人工音声が言い終わる前に私のスキルが組み終わった。


私のステータスを参照した肉体強化が全身に行き渡る。


一瞬で増強した脚力にて地を蹴り抜くと同時に、私の背後に魔物がスポーンする。


雪が爆裂した。


音速を超える急加速に世界はまだついてこれない。


対象の頭を蹴り抜いた。



…。



輪形の衝撃波がインパクト地点から横方向に発生する。


若干のヒットストップの後吹き飛んだ侵略者と思しき存在は背後の障害物を蹴散らしながら吹き飛んだ。


{「要塞Lv.10」の発動を確認しました。}

{「要塞Lv.10」の発動を確認しました。}

{「要塞Lv.10」の発動を確認しました。}

{「要塞Lv.10」の発動を確認しました。}

{「要塞Lv.10」の発動を確認しました。}

{「要塞Lv.10」の発動を確認しました。}

{「要塞Lv.10」の発動を確認しました。}

{「要塞Lv.10」の発動を確認しました。}


そしてそれは突如として発生した青い衝撃によって乱暴に静止された。


さっき魔王スキルで作り出した魔物たちがその存在を囲うように散会していく。


その魔物には頭部がない。

土のような色をした平坦な体をチェーンで覆った軽装のデュラハンのような姿をしたそいつらは、短機関銃を構えながら対象を包囲する。


完全に対象が沈黙したことを確認し、私はここに配置していたCode.6、もとい深雪乃魔使の方を向いた。


「死んでる。継承者はあいつ。」


「おけ」


そこには既に五号人形に感覚共有した女神様がいた。


知りたい内容はそれだけだった。


要塞スキルによって拘束されている侵略者に向けて駆け出す。


目線の先で、侵略者は既に起き上がりかけている。


捩れた頭はそのままに、黒いローブのようなものをはためかせ、立ち上がったそれは、形容するのなら空想上の死神のような姿をしていた。


死神がゆっくりと手を向けると、それを拘束していた結界に一瞬にして罅が入る。


現世に顕になった死神は、深い闇を周囲に撒き散らす。


{「極闇魔法Lv.10」の発動を確認しました。}


一瞬にして世界が暗黒に染まる。


白に支配されていた北部高原がみるみるうちに朽ち果てる。


侵略者に応戦していたデュラハンたちも、闇に侵食された先から崩れ落ちた。


私の元にも迫ってきたそれだったけど、テンプレート通りの魔法スキルが私の防御ステータスを貫くことはできない。


闇は私の足先に伝搬した先から力を失っていった。


ため息をつき、速度を落とす。


「チートコマンド覚えて最初の方って下手にアホな数値入れてせっかく作った建物とか壊しちゃうよね。わかる。」


闇が伝搬できなかった所だけ残ったそれは、闇の世界に真っ白い足跡を残していた。


「/fillとかさ、相対座標指定ミスって反対側に置いちゃったりすんのよな。んで、自動保存だから、それは泣く泣く手で壊すしかない。」


{「獄地魔法」を発動しました。}

{「獄炎魔法」を発動しました。}


私の手の中に一振りのナイフが出現する。


それは、唯一MPを全て物理属性に変換できる火の属性を纏った。


「それが自分のワールドならまだマシなんだけど、たとえばそれがフレンドのワールドとかでやっちゃったらもう目も当てられない事態になるわけで。」


侵略者の前に止まった。


体長3mほどのそいつは、私目線見上げるほどに高い。


「つまり何を言いたいかっていうと、お前はシミュレーション内(わたしのワールド)管理者(わたし)の許可なく獄闇魔法(チートコマンド)を使った訳だよ。」


「…。」


侵略者は沈黙を保っている。


「言い分は?」


私の問いかけに、侵略者は歪んだ頭部をこちらに向けて言った。


「…捧げろ。」


その返答に思わず鼻を鳴らした。


「…まぁ、私はお前のフレンドじゃねぇしな。」


ア:そろそろ冬休みですね。


山:休み前中間課題やらテストやらがやたらと忙しい時期です。


ア:そろそろ冬休みですね。


山:今日は某Z*3のガチャ更新日なんですよね。


ア:そろそろ冬休みですね。


山:クリスマスも近いですし、僕は実家に帰りますし。


ア:冬休み終わるくらいまで投稿してください。


山:はい。

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