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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第八章 ミクロな世界の侵略

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454/550

侵略者討伐軍



転移魔法陣を抜けたシュバルトら第95層侵略者討伐軍は、その先の様子に瞠目した。


元は荘厳な建築だったのだろう、吹き抜け天井の大聖堂をモチーフにした95層ボス部屋は今や燦々たる状況だった。


床は足の踏み場もないほどに引き裂かれた臓物で埋め尽くされ、タペストリーやステンドグラスは茶色に汚損していた。


血飛沫は床や壁だけでなく天井にまで及んでおり、鼻先に落ちてきたドロっとした液体を拭き上を見たオルドワルドは吊るされた眼窩のない死骸と目があった。


そんな濃密な酸臭と血の腐ったような臭いが混じり合うボス部屋の先に、諸悪の根源は鎮座していた。


血濡れたステンドグラスから降り注ぐドス黒い光がスポットライトのようにそれを照らす。


大きさはさほどでも無い。


小型の竜のような姿をしており、尾を含めたとしてもその体長は2mを越すか越さないかと言ったところだろうか。


両の脚は鳥類の様な形状で、伸長に対して肥大化しており、3本の指からはナイフの様な鉤爪が生えている。


胴体は肉が削ぎ落とされたかの様に骨が浮き出ており、月光に照らされてなお黒光りしていた。


頭部はなく、肩のあたりから凹むように胴体に穴が空いており、それは背中に貫通している様だった。


力強さはなく、風に揺れる木の葉のように実体感のないような存在でありながら、その侵略者は見るものに言い知れない威圧感と恐怖感を植え付けた。


侵略者は未だ95層ボスの上半身を啜っている。


気づかれてはいるだろうが、あちらから行動を起こす気は無いようだ。


陣形は打合せ通りだった。


エヴァがシュバルトの前に立った。


{魔族固有スキル「暗転Lv.47」の発動を確認しました。}

{魔族固有スキル「凛幕Lv.39」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の起動を確認しました。}

{王種固有スキル「王政Lv.53」を発動しました。}


4種のフィールドが一瞬で展開さ









「ぴ」








瞬間、エヴァの頭が消し飛んだ。


「なにっ」


アヴァンの驚いた様な声。


「ちょっとは早ぇ様だが…詰みだ。」


一筋の汗を垂らしつつ、オルドワルドがニヤリと笑った。


シュバルトは噴水の様に吹き出るエヴァの血を後ろに下がって回避した。


首を失い、支えをなくしたエヴァの身体が血を吹きながら後方に倒れかける。


と。


{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}


スキル発動の通知と共にエヴァの死体から大量の触手が噴き出した。


{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「超分裂Lv.31」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「複製Lv.10」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「超分裂Lv.31」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「複製Lv.10」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「超分裂Lv.31」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「超分裂Lv.31」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「複製Lv.10」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「複製Lv.10」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「超分裂Lv.31」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「複製Lv.10」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「超分裂Lv.31」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「複製Lv.10」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「超分裂Lv.31」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「超分裂Lv.31」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「複製Lv.10」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「複製Lv.10」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「超分裂Lv.31」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「超分裂Lv.31」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「超分裂Lv.31」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「超分裂Lv.31」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「超分裂Lv.31」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「超分裂Lv.31」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「複製Lv.10」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「変遷Lv.38」の発動を確認しました。}

{異形種固有スキル「超分裂Lv.31」の発動を確認しました。}


溢れた触手が裂け、さらにその間から新たな触手が噴き出す。


大聖堂に張り巡らされた肉の根は瞬く間に広がり、一瞬にしてボス部屋は触手に埋め尽くされた。


肉は瞬時にありとあらゆるものに感染し、複製によって無作為に身体器官の花を咲かせた。


天井にできたいくつもの目はギョロ付き、臓物の管でリースを作る。


シャンデリアの様に垂れ下がった腕達は、周囲の空間の例に漏れず肉に侵された侵略者を指差した。


エヴァを切り裂いた際に付着した血液から肉が吹き出し、同化した大量の指がその動きを阻害している。


指と指は血管で結合され、体の方々にできた口が吐く腸を地面から突き出た腕が掴む事で固定されていた。


侵略者がもがいて周囲の肉を切り裂くごとにそこから溢れた肉が侵略者を拘束する。


「相変わらず気色悪ぃ。」


オルドワルドはその様子に若干顔を顰め、もはや肉団子の様になっている侵略者に手を翳した。


{希少スキル「暗黒魔法Lv.10+39」の発動を確認しました。}

{希少スキル「大冰魔法Lv.10+39」の発動を確認しました}

{希少スキル「煉獄魔法Lv.10+39」の発動を確認しました。}


一瞬で構築された魔法陣から三種類の相反する魔法が発射され、混ざり合いながら巨大な火球を作り出す。


オルドワルドの固有スキルによって増強された上級魔法は周囲を蒸発させ、凍り付かせながら肉団子に激突した。

山:エヴァ、と言うか異業種固有スキルの「変遷」には肉体が欠損した際に指定したいくつかの固有スキルを発動させることができます。指定できる固有スキルはレベルによって異なり、レベル1毎に1増えます。因みに、コレは重ね掛けが可能で、判定的には同時に別個体の固有スキルを発動している事になるので、通常重ねられないものも重ねられます。エヴァはコレに「高速分裂」スキルを7枚、「超分裂」スキルを17枚、「複製」スキルを13枚、「変遷」スキルを1枚重ねています。結果として前3種により過剰に複製された触腕などが圧力によって再び「変遷」スキルを発動させ、発動した「変遷」スキルが「変遷」スキルを発動すると言うバクテリアもびっくりなフィードバックループによる大爆発が起きるわけですね。


ア:ここまでの四百話でみなさんもう気づいてると思うので、私が代表してそれを確証に変えたいと思います。山鳥さん、こう言うグロ系好きなんですか?


山:あ、いえ。


ア:いえ?


山:再生するのが性癖(誤用)なだけです。


ア:え?


山:再生。


ア:え?


山:なのでデ◯ジ君とか秤金◯とか性癖(誤用)です。


ア:え?


山:あ、ちなみにオルドワルドの固有スキル「凛幕」は獄閻魔法シリーズ以外の魔法スキルのレベルにそのスキルのレベルを上乗せする効果があります。


ア:え?

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