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ミクロな世界の女子大生  作者: やまとりさとよ
第二章 ミクロな世界の生き方

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39 労基に駆け込もう。

おはようございます。


実際問題朝とは言い切れないかもしれませんが、私の中の体内時計のバク子ちゃんが朝だと言い張るのでおそらく朝です。


これが進化というものですか。

何か今までとは違う存在になったかのように体が軽く、清々しい気分です。


今までの私ならばここでステータス確認をしてリアクションを取るのでしょうが、今の私は違います。


私はルンターレッサーバクテリア。

あのミニマムでレッサーなバクテリアとは違うのです。


超希少種なのです。

すごいんです。

偉いんです。


{警告:SP が大幅に減っています。即座に SP を回復してください。}


進化後の感慨に至っている私に、唐突な機械音声が聞こえてき、


すべてを消し飛ばすかのような腹痛と飢餓感が私を一気に覚醒状態に引き戻しやがります。


ぐふふぉぁぁァァァァァァァァァあ!!


痛い!


マジ痛い!


ガチ痛い!


もう腹減りすぎて痛い!


食料!

真面目に食料!

まずいお腹痛い!死ぬ!死ぬ!

ヤバい!


ちょ、いったん戦闘態勢に移行!


{ルンターレッサーバクテリアからの要請を受け取りました。戦闘態勢に移行します。}


ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぎょぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおぉぉ!!!


急速に削れていく私の精神力と腹痛。

増え続け得る飢餓感と焦燥感。


そして、目の前にぶら下がる食いかけのクマムシの内臓と思しきナニカ。


触☆手☆推☆進☆ゴオオオオオオオー!


ズガァァァァン…。


そして突っ込む!

到着!食えぇぇぇぇぇぇぇ!ひたすらに食えーーー!


…。


はぁ。はぁ。


食った。

食ってやった。


案外想定してたよりもすぐにお腹が膨れて少し驚いたけど食ってやった。


もうやり残すことはない ze。


…え?

ステータス?


知らん。

私は疲れた。

労働過多です。

てか労働基準法仕事しろやゴラ。

このままじゃストレス過多アンドオーバーワークで死んでまう。

ブラック企業どころか働いたことすらないけど死んでまう。


…。


ふう…。

よっし。

休憩完了。


取り敢えず私の周りが不安なので分体を呼んでみましょうか。


分体集合!


…そうして集まってきた元私のミニマムでレッサーなバクテリアは私の100倍近くの大

きさがあった。


…はあ!?

ちょちょちょちょちょちょちょっと。

…はあ?

イヤイヤ。

…はあ?

へ?へ?へ?

…はあ?

くどいかもしれないけどもう一回。

…はあ?


ちょっとまった。

私の目が腐ってんのか?

ゴシゴシ。

あれぇ?


…これも進化の影響ですか?


{ルンターレッサーバクテリアに進化したことにより、体長が115分の 1 の大きさにな

っています。}


…マジかよ。


え?

でも分体達は進化してくれないの?


{分体はオリジナルの任意で進化します。}


へぇー。

それなんかメリットあるかな?

今みたいに進化前のと進化後のを比較する…とか?


うーん?

まあいいか。

取り敢えず、今は分体の進化はいいね。

しばらくはそのまま私の護衛を頼むわ。


じゃ、毎回恒例ステータス確認でもしましょうかね。


副反応が3時間で完治したやまとりさとよです。

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